
助産師が教える!乳頭・乳輪部マッサージの方法
2019.06.23

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助産師が教える!おっぱいマッサージ(母乳マッサージ)の仕方では、母乳の分泌を促進させる母乳マッサージ(乳房全体のマッサージ)の仕方についてご紹介しました。
今回は、赤ちゃんが乳首を咥えやすくする「乳頭・乳輪部マッサージの仕方」をご紹介します。
乳頭・乳輪部マッサージとは
乳頭・乳輪部マッサージは何のためにするの?
乳頭・乳輪マッサージは乳頭の伸びを良くし、授乳期の摩擦に強い乳頭へと整えます。乳頭が固いままだと赤ちゃんがうまく吸えなくて母乳が出にくくなります。
授乳が始まると、ママは1日に何度も赤ちゃんにおっぱいを吸わせますが、赤ちゃんはファストフードのシェイクが吸えるほど強い吸引力でママの乳頭を吸いますので、しばしば乳頭が裂けたりします。
さらに授乳中は乳首が常に濡れた状態のため、下着とこすれて皮膚がただれを起こしたりとトラブルが絶えません。
あらかじめお手入れをしておくことが皮膚の鍛錬になり、産後の乳頭の裂傷などの予防になります。
乳頭・乳輪部マッサージの開始時期はいつがオススメ?
産後の母乳育児をスムーズにするために、妊娠中からお手入れを始めましょう。始めるタイミングは、妊娠28週目頃がよいでしょう。
ただし、切迫早産で張り止めの薬を飲んでいる人は臨月に入ってから行ないましょう。
乳頭・乳輪部マッサージに必要なもの
乳頭・乳輪部は敏感なので、マッサージの際は必ず低刺激の植物性オイルをつけて行いましょう。おすすめはカレンデュラオイルです。
カレンデュラオイルは会陰マッサージや、授乳が始まって乳頭に裂傷ができてしまった際のケアにも使えますし、赤ちゃんのおむつかぶれやあせもなどにも幅広く使えるので、1本持っておくと便利です。
関連記事:「1本で大活躍?カレンデュラオイルの効果・効能・使い方」
乳頭・乳輪部マッサージの方法
1.構え
片方の手でおっぱいを保護、マッサージする手の親指・人指し指・中指で乳首をつまみます。
2.圧迫する
普通で3秒、乳首が硬ければ5~10秒かけて少しづつ圧を加えながら、指が白くなるくらいまで充分圧迫します。痛みを覚える程に無理矢理しないようにしましょう。
最初はゆっくり、乳頭・乳輪部を、位置、方向を変えながら1分くらい圧迫します。乳首の硬い人、過敏な人は2、3分かけて十分行って下さい。
3.横方向に伸ばす
横方向、縦方向にこよりを作るような感じでもみずらします。最初はゆっくり痛くない程度に、ある程度したら十分もみます。
乳首が敏感で、圧迫刺激だけでも痛い人は、まず圧迫刺激になれるようにします。
4.縦方向に伸ばす
縦方向にも、もみずらします。
楽しい授乳時間が辛いものにならないよう、正しい乳頭ケアをして授乳期に備えましょう。ぜひ、今回紹介した乳頭・乳輪部マッサージを活用してみてください。
また、母乳も出産すれば自然に出るものと思いがちですが、実際は多くの産後ママが母乳不足に悩んでいます。
「助産師が教える!意外と知らない母乳育児の準備方法」を参考に正しい準備をして、素敵な母乳育児を始めてくださいね。
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看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般

管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど

日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー

日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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