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【助産師監修】差し乳とは?母乳でも張らないおっぱいの秘密

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「差し乳(さしちち)」という言葉を聞いたことがありますか?言葉だけ聞いてもイメージしにくいですよね。

全く知らないという方や、母乳育児をするようになって初めて「差し乳」という言葉を聞いた、という方が大半かと思います。

この記事では差し乳とは何なのか、どんな特徴があるのかを解説します。

差し乳って?


「差し乳」とセットで「溜まり乳(たまりちち)」という言葉も使われます。

いずれも医学用語ではありませんが、ママのおっぱいの出方を説明するのによく用いられる言葉です。

すべて当てはまるとは限りませんが、それぞれのタイプには以下のような特徴があります。

差し乳タイプ

・おっぱいが張りにくく、やわらかい

・授乳の間隔があいても張りにくい

・赤ちゃんに吸われたときに張ってくる感じがする

・搾乳してもあまり量が取れない

溜まり乳タイプ

・おっぱいが常に張っている

・授乳の間隔があくとカチカチに張ってしまう

・搾乳量が確保しやすい

差し乳ののママもはじめから差し乳だったわけではなく、溜まり乳だったおっぱいが月齢が上がると徐々に差し乳に変化した、というケースが多いようです。

変化する時期には個人差があり、生後間もなくいうケースから生後半年以上経ってからというケースまでさまざまです。

差し乳、張らないおっぱいに不安?


差し乳タイプのママは、普段おっぱいが張りません。そのため本当に母乳が出ているのか不安になる方も多いようです。

搾乳してもあまり出ないので、自分の目で母乳量が確かめにくいことも不安を助長してしまう要因となっています。

しかし、張らないおっぱいでも母乳はつくられています。

差し乳だと、「赤ちゃんに吸われると出てくる」という「受注生産型」のイメージを持っている方はいませんか?

実は、差し乳タイプのママも溜まり乳タイプのママも、母乳の生産自体は24時間体制で行われていることが分かっています。

母乳量は体質により個人差がありますが、「差し乳だからおっぱいが出ていない」というわけではないのです。

それでも不安になったら、赤ちゃんがどれだけ母乳を飲めたか量をはかる「哺乳量測定」をしてみましょう。数字で出るのでわかりやすいです。

哺乳量測定には、地域の保健センターや母乳外来などにおいてあるスケールを利用することができます。その他、最近ではショッピングモールやデパートの授乳室においてあるところも増えてきました。

また、スケールのレンタルサービスを利用すると自宅ではかれて便利です。自宅にある通常の体重計でも、ママとお子さまでいっしょに乗っておおまかな量がはかれますよ。

【助産師監修】母乳が足りない?母乳不足のサイン・見分け方は?の記事はこちら

差し乳にはメリットもあります


不安になってしまうこともありますが、差し乳の最大のメリットは「詰まりにくいこと」。

常におっぱいが張っている溜まり乳の人に比べると、乳管が詰まりにくいのでしこりができたり乳腺炎になったりするなどのトラブルは起きにくいといえます。

また、下着が汚れるほどおっぱいが滲んでくる、ということも少ないため母乳パッドいらずという方も多いようです。

張らない差し乳、搾乳しにくい場合も


母乳育児をしているママにとっては、色々な場面で搾乳が必要になることがあります。

でも、差し乳ママの場合、なかなか搾乳で量がとれないという悩みを持っている方もいるようです。

筆者も一度だけ、夫に預けるため搾乳をストックしたことがありますが、1週間前から始めたにもかかわらず、なかなか量が確保できず苦戦しました。

搾乳しにくいママは以下のような工夫をしているようです。

・お風呂や蒸しタオルでおっぱいを温める

・しっかり休養を取り、水分や食事摂取をしっかり摂取しておく

おっぱいをマッサージをして刺激する(乳腺を傷つけないよう注意)

・いろいろな角度から搾る。また左右のおっぱいを交互に搾る

・赤ちゃんのことを想像したり、写真を見たりすることでオキシトシン反射をうながす

・搾乳機を使う(個人差あり)

母乳の量を増やす工夫については以下にもまとめられていますので参考にしてみてくださいね。

【助産師監修】母乳の正体は血液?母乳が出る仕組みや母乳を出す方法

差し乳についてイメージできましたか?


いかがでしたか?差し乳の人にも溜まり乳の人にも、それぞれいい部分と不便な部分があるようですね。

一般的に生後数ヶ月経つと差し乳になることが多く自然な経過といえますので、差し乳になったからといって心配はいりません。

また、母乳過多のママは溜り乳タイプが多いようです。

けれど、母乳過多の場合でも出す側・吸う側のバランスが整ってくる生後3ヶ月4ヶ月頃や、授乳間隔があき始める6ヶ月7ヶ月頃から差し乳になる、ということもよくあるようです。

左右のおっぱいの片方だけ差し乳、片方だけ溜まり乳、といったケースもあります。

このように、おっぱいの状態は型通りのパターンだけではなく千差万別です。誰かと比べ、違うからと焦る必要はまったくありません。

自分のおっぱいのタイプを知り、あなただけのおっぱいでかけがえのない授乳タイムを楽しめるといいですね。

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ことまま
Mama writer

2017年1月生まれの女の子を育てている新米母です。夫と娘の3人暮らし。慣れない育児にてんやわんやで毎日が怒涛のように過ぎていきます。わが子の可愛さに後ろ髪をひかれながら、保活も頑張っているところです。

【監修】浅井 貴子あさい たかこ
助産師

新生児訪問指導歴約20年以上のキャリア を持つ助産師。毎月30件、年間400件近 い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児 の育児のアドバイスや母乳育児指導を実施。

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