乳腺炎

【助産師監修】乳口炎とは?原因や対処法が知りたい!

2018.11.29

Keiko Sakai

Mama writer

2016年7月生まれの男の子のママです。息子の笑顔がパワーの源!!色んな日があるけれど『毎日笑顔で』をモットーに、大好きなヨガを楽しみながら日々の育児も楽しんでいます。息子の成長を見守りながら、私自身も日々成長していきたいと思います♪

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

おっぱいトラブルは母乳育児をするママにとって肉体的にも精神的にも辛い悩みですよね。おっぱいトラブルにも色々なものがありますが、今回は乳口炎の原因や対処法についてご紹介します。

乳口炎とは?

乳口炎とは、母乳の出口である乳口が炎症を起こしている状態や、乳口が塞がれて母乳が詰まっている状態のことをいいます。

乳首に「白斑」と呼ばれる白いニキビのようなものや水ぶくれのようなものができるのが乳口炎の特徴です。乳口炎には大きく分けて2つのケースがあります。

乳口が炎症を起こしているケース

授乳時に乳首にできた傷がかさぶたになり、それが慢性化して炎症を起こしてしまう場合や、そのできた傷に菌が入り炎症を起こしてしまうという場合があります。

乳口が詰まっているケース

乳口が白い栓で塞がれているような場合、また水ぶくれみたいに膜が張っているようなものができてしまう場合です。乳口にも太いものと細いものがあり、細い乳口は詰まりやすくなります。

母乳の出が良いママほど詰まりやすいともいわれています。

乳口炎の症状と原因

乳口炎の症状とはどのようなもので原因は何なのでしょうか?乳口炎になった場合の症状と、乳口炎の原因として考えられるものを以下にまとめてみました。

乳口炎の症状

●乳首に「白斑」ができる
●授乳時の乳首の痛み
●おっぱいにしこりができる

乳口炎の原因

●授乳間隔が空きすぎている
●いつも同じ抱き方や体勢で授乳している
●赤ちゃんがうまくおっぱいに吸い付けていない、飲み残してしまう
授乳時間が長い
●ママの食生活、身体の疲れ

乳口炎の対処法

もし乳口炎になってしまった場合は、できるだけ早めに対処することが大切です。すぐに実践できる対処法をご紹介します。

授乳をする

痛みを伴いますが、授乳をする事が乳口炎を治す一番の方法です。赤ちゃんに吸ってもらう事が乳口の詰まりを取り除く近道になります。白斑ができていても赤ちゃんには影響はありません。

飲み残しや片方の授乳で寝てしまった場合は、しっかりと搾乳をする事も忘れずに!

しっかりマッサージして保湿ケアをする

乳首をしっかりマッサージしてほぐしてから授乳すると赤ちゃんが深く吸い付きやすくなります。

傷付いている乳首を治すために、カレンデュラオイルや馬油などを塗ってラップ保湿することも効果的です。

病院を受診する

自分でケアをしても治らない、あるいは何度もすぐに繰り返す場合は病院を受診することをおすすめします。

白斑は決して自分で潰してはいけません。潰してしまうと、傷口から細菌に感染する可能性もありますので、医師や助産師に相談しながら処置をしてもらいましょう。

白斑ができている乳口から母乳が出ていれば特に問題はありません。赤ちゃんにいっぱい吸ってもらう事で解消するケースが多いです。

しかし、白斑ができている乳口から母乳が出ていない状態は要注意です。そのまま放っておくと乳口・乳腺がどんどん詰まってしまい乳腺炎へと進行する可能性があります。

乳口炎の予防法

乳口炎になってしまうと体力的にも精神的にもとても負担がかかります。まずは乳口炎にならないよう予防する事が大切です。自分でできる予防法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

授乳間隔を空けすぎない

授乳間隔が空きすぎてしまうとおっぱいがパンパンに張ってしまい、母乳の出がとどこおるため詰まりやすくなります。

おっぱいが張っていると赤ちゃんもくわえにくく、うまく母乳を飲み切れずに飲み残してしまう原因にもなります。3時間に1回は授乳をする事が予防に繋がります。

色々な抱き方や体勢で授乳する

いつも同じ抱き方や体勢での授乳は、乳口からの母乳の出に偏りが出て母乳がとどこおってしまう原因や母乳の飲み残しの原因になります。

フットボール抱きや縦抱きなど授乳角度や姿勢を変えていろいろな角度からまんべんなく授乳しましょう。

乳首を深く吸い付かせる

乳首のくわえ方が浅いと乳首が傷つきやすくなります。乳輪部全体を口に含ませるよう乳首を深く吸い付かせることがポイントです。

赤ちゃんがしっかり吸い付けるよう、抱き方や体勢を工夫して授乳しましょう。人によっては添い乳をやめたら白斑がなくなったという方もいます。今一度授乳ポジションを確認しましょう。

長時間の授乳はしない

授乳時間が長いとその分、乳首への負担が大きくなります。歯が生え始めたらさらに傷つきやすくもなりますので注意が必要です。

赤ちゃんの唾液で乳首がふやける事もあります。遊び飲みやただ乳首をくわえているだけという時間はできるだけ短くしましょう。

ママの食生活に気を付け、たっぷり休養をとる

ママの食生活は母乳にも影響が出るといわれています。揚げ物などの脂っこい食事やケーキやチョコレートなどの甘いお菓子は、母乳がドロドロになり詰まる原因になる可能性があります。

絶対にダメではありませんが、決して食べ過ぎたりしないよう授乳中の食生活には気を付けましょう。普段の食生活で取り入れやすく詰まり解消に効果的なハーブティーを飲むこともおすすめです。

また身体が疲れている場合も詰まりやすくなるといわれていますので、しっかりと休養を取るようにしましょう。

早めの対処が大切

母乳育児をする上で、おっぱいトラブルは避けて通れないもの。だからこそ早めの対処が大切です。

授乳すること自体が嫌になることや、痛みに耐えながら必死に授乳することは、ママにとっても赤ちゃんにとっても辛いものです。

幸せなはずの授乳時間が辛い時間にならないよう普段から気を付けることはもちろん、乳口炎かもしれないと思ったら軽く見ずに早めの対処を心がけましょう。


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