授乳(差し乳とは?)
母乳育児Q&A

【助産師監修】差し乳とは?いつから?搾乳しにくいときの対処方も解説

2023.03.22

監修 浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。オールアバウトでも執筆中。

ことまま

Mama writer

2017年1月生まれの女の子を育てている新米母です。夫は単身赴任なため、フルタイムで働きながら、ワンオペ育児に奮闘しています。育児疲れは仕事で癒し、仕事の疲れは娘の笑顔で癒しながら、毎日を乗り切っています。

「差し乳(さしちち)」という言葉を聞いたことがありますか?言葉だけ聞いてもイメージしにくいですよね。

全く知らないという方や、母乳育児をするようになって初めて「差し乳」という言葉を聞いた、という方が大半かと思います。

この記事では差し乳とは何なのか、どんな特徴があるのかを解説します。

差し乳って何?

 

差し乳とは以下のようなタイプを示します。

<差し乳タイプ>
・おっぱいが張りにくく、やわらかい
・授乳の間隔があいても張りにくい
・赤ちゃんに吸われたときにお乳がわいてくる

 

「差し乳」とセットで「溜まり乳(たまりちち)」という言葉も使われます。

いずれも医学用語ではありませんが、ママのおっぱいの出方を説明するのによく用いられる言葉です。

 

<溜まり乳タイプ>
・おっぱいが常に張っている
・授乳の間隔があくとカチカチに張ってしまう
・搾乳量が確保しやすい

 

差し乳のママもはじめから差し乳だったわけではなく、溜まり乳だったおっぱいが月齢が上がると徐々に差し乳に変化した、というケースが多いようです。

変化する時期には個人差があり、生後間もなくいうケースから生後半年以上経ってからというケースまでさまざまです。

差し乳のママは母乳が出ているか不安になることも

貼らないおっぱいに悩む女性

差し乳タイプのママは、普段おっぱいが張りません。そのため本当に母乳が出ているのか不安になる方も多いようです。

搾乳してもあまり出ないので、自分の目で母乳量が確かめにくいことも不安を助長してしまう要因となっています。

しかし、張らないおっぱいでも母乳はつくられています。

差し乳だと「赤ちゃんに吸われると出てくる」という「受注生産型」のイメージを持っている方も多いかもしれませんが、実は差し乳タイプのママも溜まり乳タイプのママも、母乳の生産自体は24時間体制で行われていることが分かっています。

母乳量は体質により個人差がありますが、「差し乳だからおっぱいが出ていない」というわけではないのです

足りているか不安なら、スケールで哺乳量測定

スケールにのる赤ちゃん

 

それでも不安になったら、赤ちゃんがどれだけ母乳を飲めたか量をはかる「哺乳量測定」をしてみましょう。数字で出るのでわかりやすいです。

哺乳量測定には、地域の保健センターや母乳外来などにおいてあるスケールを利用することができます。

その他、最近ではショッピングモールやデパートの授乳室においてあるところも増えてきました。

また、スケールのレンタルサービスを利用すると自宅ではかれて便利です。

差し乳のメリット・デメリット

笑顔の女性(メリット)

メリット:詰まりにくいこと

差し乳の最大のメリットは「詰まりにくいこと」。

常におっぱいが張っている溜まり乳の人に比べると、乳管が詰まりにくいのでしこりができたり乳腺炎になったりするなどのトラブルは起きにくいといえます。

また、下着が汚れるほどおっぱいがにじんでくる、ということも少ないため母乳パッドいらずという方も多いようです。

デメリット:搾乳しにくい場合も

母乳パック

母乳育児をしているママにとっては、色々な場面で搾乳が必要になることがあります。

でも、差し乳ママの場合、なかなか搾乳で量がとれないという悩みを持っている方もいるようです。

筆者も一度だけ、夫に預けるため搾乳をストックしたことがありますが、1週間前から始めたにもかかわらず、なかなか量が確保できず苦戦しました。

搾乳しにくいママは以下のような工夫をしているようです。

・お風呂や蒸しタオルでおっぱいを温める

・しっかり休養を取り、水分や食事摂取をしっかり摂取しておく

おっぱいをマッサージをして刺激する(乳腺を傷つけないよう注意)

・いろいろな角度から搾る、また左右のおっぱいを交互に搾る

・赤ちゃんのことを想像したり、写真を見たりすることでオキシトシン反射をうながす

・搾乳機を使う(個人差あり)

母乳不足専用のハーブティー   を飲む

母乳量を調節するためにおすすめのハーブティー

母乳は血液から作られるので、授乳中は薬や化学薬品はなるべく避けたいと願っている方が多いと思います。
そのため、Amomaのハーブティーは100%ナチュラルハーブにこだわっています。

また、ハーブの組み合わせや量によってハーブティーの力は大きく変わります。Amomaでは助産師と英国ハーバリストと共同開発しているため、多くの方から実感の声をいただいています。

ノンカフェインのため、授乳中に安心して飲んでいただくことができます。母乳の出の状態などによって、自分に合ったハーブティーをお選びください。

母乳不足の方のためのミルクアップブレンド

ミルクアップブレンドを1日2回程度飲み続けている。

頻回な授乳や子どもの吸う力が強くなったなど母乳が増えた要因は色々あると思うが、ミルクと半々だったのが、ほとんどミルクを足さなくてもしっかり体重が増えるようになったのは嬉しい。飲み続けたい。
▶ミルクアップブレンドの詳細はこちら

詰まりが気になる方はミルクスルーブレンド

入院中に白斑ができて、助産師さんのマッサージでよくなったと思ったら、退院したその夜には再発。

急ぎハーブティーを買い、授乳は痛いけど頑張り、ゴリゴリするところをマッサージしたり、ハーブティーを飲んだりとしていたら、1週間もたたずに改善できました。白斑やつまりは再発しやすいみたいなので、続けたいと思います。
▶ミルクスルーブレンドの詳細はこちら

断乳希望の方はミルクセーブブレンド

復職にあたり完母だった私の1番の悩みは乳腺炎でした。8時間あけるとおっぱいカチカチパンパンになっていたのが、通勤時間合わせて10時間も開けるなんて夢のまた夢。

昼休みに搾乳かなぁと悩んでいました。もともとミルクスルーブレンドのお世話になっていたので、こちらも試してみると効果テキメン!私の体質にはバッチリあっていたようで、12時間あけてもへっちゃらでした。

味はスパイシーな香りで私の好みなので、続けられそうです。
▶ミルクセーブブレンドの詳細はこちら

出す側・吸う側のバランスでおっぱいは変わる

差し乳の人にも溜まり乳の人にも、それぞれいい面と不便な面があるようですね。

一般的に生後数ヶ月経つと差し乳になることが多く自然な経過といえますので、差し乳になったからといって心配はいりません。また、母乳過多のママは溜まり乳タイプが多いようです。

けれど、母乳過多の場合でも出す側・吸う側のバランスが整ってくる生後3ヶ月4ヶ月頃や、授乳間隔があき始める6ヶ月7ヶ月頃から差し乳になる、ということもよくあるようです。

左右のおっぱいの片方だけ差し乳、片方だけ溜まり乳、といったケースもあります。このように、おっぱいの状態は型通りのパターンだけではなく千差万別です。誰かと比べ、違うからと焦る必要はまったくありません。

自分のおっぱいのタイプを知り、あなただけのおっぱいでかけがえのない授乳タイムを楽しめるといいですね。

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