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【助産師監修】妊活に漢方がいいって本当?効果や効能は?

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妊活中に漢方がいいと聞いたけれど、何から始めれば良いのか分からない…。今回はそんな方に知ってもらいたい、妊活に漢方がどのようにいいのか、効果や取り入れ方についてご紹介します。

そもそも漢方とは?

漢方とは

植物や鉱物、動物の中で薬効を持つ生薬を、漢方医学の原則に従って複数組み合わせて、分量を守り作られた薬を漢方といいます。

日本独自の伝統医学

漢方と聞くと中国のイメージが強いかもしれませんが、現代医療で使われている漢方の多くは、日本で独自の発展を遂げてきたものなのです。

5〜6世紀以降、中国から日本へ漢方処方薬や生薬、医学の本が持ち込まれ、室町時代までは中国由来の医学に基づいて医療が行われてきました。

その後は、日本の気候、日本人の体質や生活習慣に合った医学に発展していき、日本独自の伝統医学として現代医療でも用いられるものになっていったのです。

漢方医学と西洋医学

漢方医学は、明治時代に西洋医学が主流になるまで、日本の医療の主流として用いられていました。

西洋医学は病気や患部へ集中的に治療を行い、即効性に優れるものが多くあります。

これに対し、漢方医学はからだ全体のバランスを整え、自然治癒力を高めることが基本であり、治療期間は比較的長くかかります。

どちらか一方が良いということではないので、それぞれの持つ長所を取り入れて、両方を併用して治療に用いることも多いようです。

医療機関で使用されるケースも多い

最近では、実際に漢方が医療機関で使用されるケースも一般的になっており、漢方薬を治療に用いる医師は約8割にものぼるという調査結果もあります。

(漢方薬使用実態・意識調査2012 調査対象:日経メディカルONLINE登録医師・日経メディカル開発」より)

漢方は妊活にどのような効果があるの?

妊娠しやすい身体づくりをしていく上で、漢方はどのような効果や効能があるのでしょうか。妊活での漢方の役割は、大きく分けて次の3つがあります。

冷え対策

不妊の原因のひとつである冷えには、日常生活の改善と共に漢方を併用することが効果的といわれています。体があたたまると代謝がアップし、内臓の機能が良くなり、卵巣の機能を整えてくれます。

冷えには貧血などの「血が足りない」タイプ、手足の冷えなどの「血の流れが悪い」タイプ、寒がりの「気が足りない」タイプなどと様々なものがあります。

その人の原因に合わせた漢方薬を調合し、冷えを根本から取り除くように作用します。

ストレス対策

妊娠しやすい身体づくりには心の健康も大きく関わります。ストレスのない生活を心がけたいものですが、日常の中では仕事や家庭のことだけでなく、妊活そのものがストレスになってしまうことも。

ストレスがかかりすぎると自律神経のバランスが崩れ、ホルモンバランスが乱れやすくなります。その結果、卵胞の成長を止めたり排卵障害を引き起こす原因となってしまう恐れがあります。

そうなる前に、自律神経のバランスを整える作用のある漢方薬を体質に合わせて処方することで、改善に導いてくれます。

卵子の老化対策

女性の卵子は歳を重ねるごとに数が減少し、そのものの質が低下していくといわれています。そのため、歳を重ねるとともに自然妊娠率が低下してしまうのです。

卵子の老化は加齢だけが原因でなく、子宮や卵巣の病気、ストレス、生活習慣などもそれを加速するといわれています。

生殖能力を司る「腎」を補うものなど、卵子の老化に有効な漢方薬も様々なものがあるので、体質に合わせたものを使用します。

妊活に漢方を取り入れるには?

漢方はどこで処方してもらえる?

妊活のため通院している病院があれば、まずは漢方を試してみたい旨を主治医に相談してみましょう。病院によっては漢方外来や漢方医を紹介してくれるところもあります。

また、漢方の専門家が事細かに相談に乗ってくれ、体に合った漢方薬を処方してくれる漢方薬局もあります。

どちらにしても、漢方を取り入れる場合には、現在の体調、治療内容、服薬の状態などを正確に伝え、情報を連携させていくことが大切です。

病院と漢方薬局で処方に違いはある?

病院で処方される漢方
現在、病院で処方されている漢方薬は、製薬会社でつくられたものが殆どですが、漢方薬局で処方されたものと比べ効果がないというわけではありません。

しかし、病院で処方される漢方薬は基本的に保険適用されるものなので、漢方薬局に比べて種類は限られています。

漢方薬局で処方される漢方
妊活には生殖能力を司る「腎」を補う漢方が重要になってきますが、ここで力を発揮する動物性の生薬は病院では処方されません。

漢方薬局では、これらの生薬以外にもさまざまな調合が可能となりますが、保険適用外となるため、費用は高くなります。

漢方とハーブティーは併用しても大丈夫?

妊活専用ハーブティー

漢方以外にも、女性特有のバランスを整えてくれるハーブがブレンドされたハーブティーも多くの妊活中の女性に飲まれています。

受精のハーブとして有名なシャタバリや、子宮の働きをサポートするラズベリーリーフ、鉄分・ミネラル・葉酸を含むネトル、ビタミン豊富なローズヒップ、体を温めるジンジャー等が配合されています。

最も体が冷えている朝にまず一杯飲むのがおすすめですが、それ以降は好きなタイミングで飲めるので手軽に取り入れられますね。

漢方とハーブティーは同時に飲んでも大丈夫?

漢方薬は複数の漢方成分が配合され、お互いに効能を引き出すように作られています。そのため、ハーブティーやお薬を同時に飲むとそのバランスを崩す可能性があります。

併用する場合は、1,2時間程度時間を空けましょう。

夫婦で取り入れるとより効果的

妊活には男性の協力も大切です。精子の数が少ない、運動量が悪いなど男性側に妊娠しにくい問題がある男性不妊のケースもあります。

そうでなくても、漢方薬やハーブティーには生活習慣病の予防や免疫力アップなど、妊活にプラスになる効果がたくさんあります。

夫婦で一緒に飲むことで、ふたりで妊活に取り組んでいるという意識が高まるという意味でも効果が望めそうですね。


いかがでしたでしょうか。妊活を始めるまで漢方に縁がなかったという方も多いかもしれません。

妊活にいいものは何でも試したいという方もいるかもしれませんが、漢方薬もハーブティーもとあれこれたくさん飲むのは大変かと思います。

できれば、一定期間交互に試して、ご自身の身体に合う方を継続して、ストレスなく妊娠しやすい身体づくりができるといいですね。

妊娠・出産という目標に向け、夫婦で自分の身体としっかり向き合ってみてくださいね。

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Mayumi Maruyama
Mama writer

2013年生まれの男の子と、2016年生まれの女の子の母です。バタバタの毎日ですが、お父さんに助けられながら、家族4人で楽しく賑やかに暮らしています。お気に入りのカップでハーブティーを飲むのが、心安らぐひとときです。

【監修】浅井 貴子あさい たかこ
助産師

新生児訪問指導歴約20年以上のキャリア を持つ助産師。毎月30件、年間400件近 い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児 の育児のアドバイスや母乳育児指導を実施。

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