【助産師監修】子宮筋腫とは?原因や症状、対処法について
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【助産師監修】子宮筋腫とは?原因や症状、対処法について

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子宮筋腫。聞いたことはあるけど、なんだか怖そう、どんな病気なの?と疑問に思う方もいるかもしれませんね。

この記事では、子宮筋腫の原因や症状、対処法についてお伝えしていきます。

子宮筋腫とは?

子宮筋腫って何?


子宮筋腫とは、子宮にできる良性の腫瘍です。

もともと子宮の壁は、子宮の内腔から外側に向かい、子宮内膜、子宮筋層、子宮漿膜という層で構成されていますが、そのいずれの層にもできる可能性があります。

子宮筋腫は珍しい病気ではない


生殖年齢の女性の4~5人にひとり(約20~25%)の割合で発生することが分かっています。これは、婦人科疾患の中では最も多い頻度。

主に20代~40代に多く発生することが知られています。

子宮筋腫の症状と原因

子宮筋腫の症状って?

できる場所によって多少症状は異なりますが、過多月経、月経困難、不妊が主な3つの症状とされています。月経時に下腹部に強い痛みを感じて受診した結果、診断されることも多いです。

過多月経に伴う鉄欠乏性貧血も大きな特徴で貧血から診断される場合もあります。筋腫が大きくなると、自身でも下腹部に腫瘤を触れることがあります。

大きな筋腫は周辺の臓器を圧迫するため、下腹部痛や頻尿、腰痛の他、尿閉(おしっこが出なくなること)や便秘などの症状が出ることもあります。

子宮筋腫の原因は?


子宮筋腫の原因はまだすべてが解明されているわけではありません。子宮筋層には、もともと子宮筋腫の核が存在しているといわれています。

その核が大きくなり筋腫となるには、エストロゲンという女性ホルモンの影響を受けることが分かっています。

これらのホルモンの影響のため、子宮筋腫は成熟期の女性に多く発生し、閉経後は小さくなるので発症しにくくなるのです。

子宮筋腫の対処法は?

まずは診断を受けましょう

前述のような症状が出た場合、子宮筋腫の他、子宮内膜症など別の疾患である可能性も考えられます。まずは婦人科を受診し、診断を受けましょう。

診察では内診(触診やガン検診も含む)や超音波検査(お腹から行うものと膣から行うもの)、MRI、子宮鏡などの検査をする場合があります。

治療はどうするの?

いざ子宮筋腫と診断されたらどのように治療していくのでしょうか?子宮筋腫の方でも、全員が治療を受けなくてはならないわけではありません。

経過観察していくだけで良い方の方が多いともいわれています。

痛みの程度・筋腫の場所や大きさ・過多月経による貧血の有無・筋腫による圧迫症状の程度・今後妊娠の希望があるかなどに基づき、医師と相談しながら判断していくことになります。

1.経過観察

様子をみられる程度であれば、数ヶ月ごとに定期検診をしながら経過観察をしていくことになります。経過観察中でも、強い痛みには鎮痛剤が処方されることもあります。

2.お薬による治療

主にホルモン剤を用います。身体を閉経後に似たホルモン状態にするお薬(GnRHアゴニスト)の他、黄体ホルモンやピルなど、様々なお薬が選択肢になります。

ホルモンのバランスにより、筋腫の症状が軽くなったり、筋腫が小さくなったりすることを応用した治療法です。副作用もあるため、身体の状態や妊娠希望によって使うお薬を決めていきます。

また、漢方薬が処方される場合もあります。

3.手術療法

薬による治療の効果が弱かったり、症状がひどい場合、筋腫が原因での不妊が考えられる場合等は、手術治療を検討していきます。

(ⅰ)子宮筋腫核出術
子宮から筋腫のこぶの部分だけを取り出す方法です。お腹を開けての手術(回復術)と内視鏡を用いた手術があります。

(ⅱ)子宮全摘術
症状が強く、今後の妊娠希望がない場合は子宮ごと手術で取り去る術式を選択します。

その他にUAEといい、子宮に流れる血流を遮断して筋腫を小さくする内視鏡的な手術もあります。

子宮筋腫の妊娠や出産への影響は?

子宮筋腫、妊娠への影響は?


子宮筋腫は、全ての妊娠の0.5~5%に合併することが知られています。婦人科の受診をしたことがなければ、妊婦検診で初めて筋腫を指摘されることも。

つまり、筋腫があるからといって妊娠できないと悲観することはありません。ただし、子宮筋腫が不妊の原因の1つとなることは前の章で触れた通り。

気になる症状がある場合は早めに受診をしておきましょう。

子宮筋腫、出産への影響は?


筋腫を持ったまま大きな問題なく妊娠、出産を終えられる方もいらっしゃいます。

しかし一方で、無事妊娠できたとしても、筋腫が早産や流産のリスク因子となったり、赤ちゃんが産道を通過する障害となったり、子宮収縮を妨げたりする場合もあります。

妊娠により筋腫が大きくなる場合もあれば小さくなる場合もありえるので、医師の助言を受けながらの経過観察が必須となります。

まずは子宮筋腫について知ろう


子宮筋腫について、いかがでしたか?怖いことばかり言われて嫌なイメージを持ってしまったという方もいるかもしれませんね。

ただ、先述の通り、子宮筋腫は珍しいものではありません。適切な対処をすることで、今後、女性としてのライフイベントへの影響をより少なくすることができます。

生理痛がかなり重い、出血量が多いなど、気になる症状のある方は、一度勇気を出して婦人科を受診してみてくださいね。

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ことまま
Mama writer

2017年1月生まれの女の子を育てている新米母です。夫と娘の3人暮らし。慣れない育児にてんやわんやで毎日が怒涛のように過ぎていきます。わが子の可愛さに後ろ髪をひかれながら、保活も頑張っているところです。

【監修】浅井 貴子あさい たかこ
助産師

新生児訪問指導歴約20年以上のキャリア を持つ助産師。毎月30件、年間400件近 い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児 の育児のアドバイスや母乳育児指導を実施。

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