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【助産師監修】不妊症の特徴って?不妊症チェックリストで確認してみよう

2017.10.26

AMOMA編集部

妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

避妊をしていないのに赤ちゃんがなかなかできない状況が続くと、「もしかして私は不妊なのかな」と不安になってしまいますよね。かと言って病院に行くのは気が重い…。

そこで自己判断の役に立つ、女性用の不妊症チェックリストをご紹介します。不妊症の特徴と合わせて参考にしてみてくださいね。

不妊症チェックリスト

考える女性

□月経不順

正常な月経周期は25~32日ですが、それよりも極端に月経周期が長かったり短かったりする場合は、ホルモンバランスが崩れていたり、排卵が行われていないことがあります。

また、正確な周期で月経があっても、排卵を伴わない無排卵月経である可能性もあります。排卵障害は不妊に悩む女性の約4割を占めるといわれるほど、不妊原因の中でも多いものです。

□高プロラクチン血症

母乳の分泌を促進させるプロラクチンは、授乳中に妊娠しないよう排卵を抑制する働きがあります。まれに、脳下垂体腫瘍や体質でこのホルモンの量が多い人がいます。

また、抗うつ剤や胃潰瘍の薬などにはプロラクチンを過剰に分泌させる副作用があります。病院に行く際には、服用している薬を申告しましょう。

□強い月経痛

月経痛は、プロスタグランジンという子宮を収縮させるホルモンによって起こります。月経痛があることは自然なことですが、あまりにも強い場合は子宮内膜症などの可能性も考えられます。

子宮内膜症とは子宮以外の場所に子宮内膜ができ、月経時には子宮以外の場所で出血を引き起こす病気です。卵巣や卵管などにできやすく、周囲の組織と癒着を起こして不妊の原因になる場合があります。

□性感染症

クラミジアなどの性感染症にかかると、子宮内膜炎や卵管炎などを引き起こすため、不妊の原因になります。おりものが異常に出る・腹痛がある場合は病院を受診しましょう。

□不正出血

不正出血は子宮頚管ポリープや子宮内膜炎、子宮頸がんなど病気のサインである可能性があります。不正出血が続く場合は病院を受診しましょう。

□下腹部の手術

虫垂炎や腹膜炎、卵巣嚢腫、子宮筋腫などで手術をしたことがある場合は術後に癒着を起こしやすく、不妊の原因になることがあります。

子宮内膜炎や卵管炎になったことがある場合も、卵管周囲に癒着を起こしやすく、卵子や精子が通れなくなってしまうため妊娠が難しくなります。

不妊症のその他の特徴

考え込む女性

□冷え性

排卵と月経を促すホルモンは、脳や卵巣から分泌され、血液の流れによって体全体に運ばれます。しかし冷え性だったり運動不足になると血流が悪くなり、必要な場所にホルモンや栄養が届かなくなるなど、妊娠しにくい体質につながります。
高温期に36.5以下だと妊娠しにくくなるといわれていますので、五本指の靴下をはいたり、ゆっくり湯船に入る事をお勧めします。

関連記事:「冷え性は「妊娠しにくい体」の特徴!?」

□夜更かし

卵子をつくりだす卵巣は、夜8時に寝るといわれるほど休息が必要な器官で、ホルモンバランスの影響を受けやすいといわれています。特に排卵日前後は定時に帰りましょう。

どんなに高価なものよりも良質な睡眠のほうが、体の疲労をとるのに効果的です。

□35歳以上の場合

胎児の時から女性の体内でつくられる卵子の数は約700万個といわれ、生まれ持った卵子の数がそれ以上増えることはありません。そのため、卵子も一緒に歳を重ねていくことになります。

35歳以上でなかなか妊娠しない場合は、半年~1年ほどで早めに病院を受診した方が良いでしょう。

「二人目不妊の原因と対策」で卵子の質を高める方法をお伝えしていますので、そちらもご参照ください。

妊娠するために

夫婦

◆まずは普段の生活から

このように不妊症チェックリストを見ると、余計に自分が不妊症のような気がして不安になるかもしれません。ただ、25歳の健康的な男女で妊娠の確率は毎月30%程度と言われています。

あまり思いつめずに、まずは体を温めたり、規則正しい生活・食事をするなどできることをしてみましょう。年齢が気になる方や上記の病気にかかった経験がある場合は、早めに受診する方が安心です。

関連記事:「妊娠しやすい食べ物・食事・食生活」

◆パートナーと愛情あるセックスを

排卵日だけ行うのではなく、排卵日の5日ほど前から隔日程度の間隔で行うと、より妊娠しやすくなります。しかし、妊娠するための行為だと捉えるとお互いの関係も冷えてしまいます。

お互いの重要なコミュニケーションとして、相手の気持ちも大切にしながら行えるといいですね。

◆男性側の原因も調べましょう

男性側に原因がある場合は、女性がせっかく努力しても報われないということになってしまいます。今は不妊の原因のおよそ半分近くは男性にも原因があるとされています。

関連記事:「妊活中に受ける検査の一つ、男性の精子検査とは?」

妊活は2人で一緒に行うもの。1人で頑張らずに、お互いに支え合って前向きに妊活ができるといいですよね。

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妊娠、出産前後はママにとっては初めてのことばかり。「これってあってるのかな?」 「大丈夫かな?」と不安や疑問に思った時につい手に取りたくなるような情報をお届けしたいと考えています。そのため多くの情報は助産師をはじめ専門家の方々に監修。テーマから読めるようになっていますので、ぜひ気になるものから読んでみてください。あなたの不安や疑問が解決できるお手伝いになれば嬉しいです。

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助産師/商品開発パートナー
浅井貴子
■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
■専門分野
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士
にしだかなこ
■資格・免許
管理栄養士・幼児食アドバイザー
■専門分野
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
心理カウンセラー
佐々木明子
■資格・免許
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
■専門分野
心理カウンセラー
産婦人科医
牛丸敬祥
■資格・免許
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
■専門分野
産婦人科医

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