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【助産師監修】妊娠中のマタニティブルーとは?症状や原因、対処法について

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マタニティブルーという言葉を聞いたことがありますか?

産科の教科書を紐解くと、マタニティブルー(正確にはマタニティブルーズ)は、「分娩直後から産後7~10日以内にみられ,主に2~4 日を発症のピークとする一過性の情動障害」と定義されています。

最近ではこの言葉が浸透し、俗には「妊娠中の気分の変動」のことも含むようになっています。

この記事では、「妊娠中のマタニティブルー」を取り上げます。

マタニティブルーって?


妊娠中、今までにないような気分の落ち込みや憂鬱感を経験する方がいます。
その状態をマタニティブルーとよびます。

妊娠するとホルモンバランスの変化により情緒が不安定になりがちです。程度の違いはありますが、これまでになかったような気分の変動は多くの妊婦さんが経験しています。

妊娠中のマタニティブルー、症状は?


症状は人それぞれですが、ここでは特に注意してほしいものを紹介します。

・不眠(あるいは過眠)

・食欲低下(あるいは過食)

・物事に対して興味がない、楽しめない

・気分が落ち込む、憂鬱になる

・倦怠感が強い、気力がない

・自分はダメな人間だと思ってしまう、自分を責めてしまう

・本を読んだりテレビを見たりすることに集中できない

・周りから見てもわかるほどに動きや話し方が遅くなる、反対にそわそわして落ち着きなく動き回ってしまう

・死にたいと思う、あるいは自傷行為をしてしまう

マタニティブルーで注意してほしい症状


前章で挙げた症状は、実は「うつ病」のチェック項目です。

お腹の赤ちゃんを大切に思うからこそ、また、出産育児に対して真剣に向き合っているからこそ、妊娠中、ある程度の気分の落ち込みやイライラはつきものではあります。

でも、ここで挙げたような重い症状が続く場合は要注意。もともと、妊娠出産そのものが精神状態悪化のハイリスク要因として知られており、誰でもこのような状態に陥る可能性があるのです。

妊娠中のマタニティブルーの原因


妊娠中に気分が落ち込んだり、イライラしやすくなったりする妊婦さんはたくさんいます。

それはなぜなのでしょうか?

ホルモンバランスの変化


妊娠すると、女性の身体のホルモンバランスはガラッと変わります。中には、気分や感情をつかさどるホルモンに関係するものも。

「特に理由はないけれど落ち込んでしまう」というときは、ホルモンの仕業かもしれません。

体調の悪化


平常時でさえ、体調が悪ければ気分が落ち込むもの。つわり中は、今までに経験したことのないような体調不良で、毎日泣いていたという妊婦さんもいます。

つわりが軽い・もしくはつわりが終わった後でも、妊婦特有のマイナートラブルはつきもの。お腹が大きくなってくると頻尿にもなり、なかなか熟睡できないため疲れも取れにくくなります。

体と心は密接につながっているため、体調悪化に伴いメンタルが不安定になってしまうのです。

出産・育児に関する不安


ほとんどの妊婦さんが、大小あれど何かしら出産・育児に対する不安を抱えています。

初産婦さんはもちろんですが、経産婦さんでも、新たな命を生み出し、育てていくことへの不安はあるものです。

体形、体調変化へのストレス


日々ふっくらしていく身体や妊娠線、色素沈着。さらには浮腫腰痛便秘、足のつりなどのマイナートラブルが起きる上に薬も使えない。

ママになる証として誇りに思いたい気持ちがある一方で、産まないと治らない症状に悶々としたり、鏡に映る自分の姿をみて落ち込んでしまう方も多いようです。

上記に挙げた原因は一例。妊婦さんの数だけ、原因は人それぞれといえます。

妊娠中のマタニティブルーへの対処法

1.周りの人に話す

まずはひとりで抱え込まないで、夫や親類、友人など、身近な人に相談を。

特に、パートナーの無理解や心無い一言、当事者意識のなさから落ち込んだり、イライラしてしまったりする妊婦さんの体験談は後を絶ちません。

プレパパの皆さん、パートナーの様子には特に注意を払ってあげてくださいね。

2.休養をとる


体調が悪いときと同じように、心の調子が悪いときも最優先されるのが休養です。

たっぷり睡眠をとって、家事なども無理せずできる範囲でこなすようにしましょう。

お仕事を続けている方は、勤務に無理がないかもう一度見直しをしてくださいね。

3.医療機関へ相談を

周りの人に相談したり、自分なりに対処してみたけれど、どうしてもすっきりできない、あるいはうつ病のチェック項目にあてはまる症状が続いている、そんなときは主治医や助産師に相談してください。

専門家に知っておいてもらうだけでも安心できるものですし、場合によっては、職場に提出する診断書の作成やお薬の処方、精神科への紹介など、適切な対処をしてもらえる場合もあります。

つらいマタニティブルーと上手に付き合おう


妊娠中のマタニティブルーはどんな妊婦さんにとっても辛いものです。

普段ならおいしいものやお酒でぱっと気晴らししたり、遠出をしたり、というストレス解消法がありますが、妊娠中は制約もあるため、これまでと全く同じように、とはいかないですよね。

お腹の大切な赤ちゃんを一人で守っている、ママの重圧はすさまじいものです。

不安定になってしまうのも仕方ないこと。どうか自分を責めないで、周りの方に助けを求めながら、妊娠生活を過ごしてくださいね。

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ことまま
Mama writer

2017年1月生まれの女の子を育てている新米母です。夫と娘の3人暮らし。慣れない育児にてんやわんやで毎日が怒涛のように過ぎていきます。わが子の可愛さに後ろ髪をひかれながら、保活も頑張っているところです。

【監修】浅井 貴子あさい たかこ
助産師

新生児訪問指導歴約20年以上のキャリア を持つ助産師。毎月30件、年間400件近 い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児 の育児のアドバイスや母乳育児指導を実施。

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