赤ちゃんの心と体

【助産師監修】赤ちゃんはいつから目が見えるの?

2018.06.05

ことまま

Mama writer

2017年1月生まれの女の子を育てている新米母です。夫は単身赴任なため、フルタイムで働きながら、ワンオペ育児に奮闘しています。育児疲れは仕事で癒し、仕事の疲れは娘の笑顔で癒しながら、毎日を乗り切っています。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

産まれたばかりの赤ちゃんの澄んだ瞳。

ママやパパを見て笑ってくれているようだけれど、「実はまだ見えていないんですよ」なんて聞いてガッカリしたことがあるかもしれません。

実のところ、赤ちゃんはどのくらい見えているのでしょうか?この記事では、赤ちゃんの視力についてご紹介します。

赤ちゃんはいつから見えているの?


「生まれたばかりの赤ちゃんはまだあまり見えていない」という話はよく聞きますね。確かに赤ちゃんは、最初は視覚が未発達で、成長していくに従い見えるようになっていきます。

いつ頃からはっきりと見えるようになるのでしょうか?

赤ちゃんの視力

新生児の赤ちゃんの視力


新生児の視力は0.01~0.02ほどといわれ、全く見えていないわけではありません。明暗を識別することもできるので、「まぶしい」「暗い」は認識することができます。

この頃の赤ちゃんの周囲は、黒、白、グレーというモノクロの世界です。大人のように両目の焦点を定めることもできないので、ものの輪郭も識別できていません。

およそ30センチの距離であれば認識はできるようですが、眼球を動かしているように見えても、何かを見ようという目的意識によるものではないようですね。

生後1~2か月の赤ちゃんの視力

視力は新生児期とあまり変わらず、0.01~0.02くらい。しかし、およそ20~50cmくらいのものなら、じっと見つめるようになるなど、新生児期の様子からは変化しています。

生後2ヶ月くらいで、ものの形や色を認識できるようになっていきます。動くものを目で追う(追視)ようになるのもこの頃です。

目の前でおもちゃを動かしてあげたり、ママやパパの顔を近づけて表情の変化を見せてあげたりしましょう。

生後3~5か月の赤ちゃんの視力


視力は0.04~0.08と少し上がってきます。しっかりした追視も始まり、ママやパパの口元が笑っているかどうかを判別できるようにもなります。

生後3ヶ月頃になると、両目の焦点を定めることができるようになり、ものの輪郭がぼんやりと分かるようになります。生後4~5ヶ月頃になると、奥行きが少しずつ分かるようになります。

輪郭や奥行きがとらえられるようになると、動くものにもしっかり反応し、触るようになる赤ちゃんもいます。色覚も発達してきます。

最初に認識できるのは「赤色」。はっきりとした色や形が認識しやすいようです。目と手が連動して発達するようになるので、はっきりした色のおもちゃを与えてあげると良い刺激になります。

生後6ヶ月頃の赤ちゃんの視力


視力はおよそ0.1。奥行きがつかめるようになり、ものとの距離を認識します。周囲の人たちの顔を覚えてしっかりと区別をつけることができるようになり、人見知りも開始します。

お座りができるようになるのもこの頃なので、寝ていた頃と比べると視点が高くなり、景色も変わります。視野が広がるので、様々なものに興味を持ちはじめます。

1歳の赤ちゃんの視力

視力は0.2~0.25程度。上下左右や奥行などの認識が深まり、空間を立体で把握できるようになっていきます。

パンくずなど細かいものまで見えるようになるので、つまんで遊ぶこともできるようになります。誤飲に気を付けましょう。

この後は1歳以降、3歳頃にかけて視力が1.0近くなり、視力は急速に発達していきます。3歳で67%、4歳で76%が1.0の視力をもつといわれています。

赤ちゃんの目の見え方について知ろう


赤ちゃんの視力や見え方について、いかがでしたか?初めはほとんど見えていないのが、少しずつ視力が上がり、それに伴ってできることも増えていきます。その姿を想像するとわくわくしてしまいますね。

赤ちゃんの見え方について知っていると、あやし方や遊び方に生かすこともできるようになります。どんな風に見えているのかなと想像しながら、赤ちゃんとのひとときを楽しんでくださいね。

目の動きの左右差が違ったり、寄り目になる内斜視といった所も気になる所です。気になるようであれば小児科医あるいは眼科医で診てもらうようにしましょう。

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