体の悩み

【助産師監修】妊娠23週目(妊娠6ヶ月)のママと赤ちゃんの様子

2018.10.02

Yoneco Oda

Mama writer

2010年生まれと2016年生まれの姉妹を育児中のママです。おっとりマイペースな姉と、好奇心旺盛でパワフルな妹。姉妹でも性格の違う二人の様子に、子育ての新鮮さや面白さを感じている今日この頃です。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

妊娠23週目は妊娠6ヶ月の最後の週にあたります。ママのお腹はますます大きくなってくるので、腰痛や息苦しさなどのマイナートラブルが目立ってくる頃です。

お腹の中の赤ちゃんは、妊娠6ヶ月の初めの頃と比べると約1.5倍にまで成長しています。今回は、妊娠23週目(妊娠6ヶ月)のママと赤ちゃんの様子をご紹介します。

妊娠23週目(妊娠6ヶ月)の赤ちゃんの大きさ

妊娠23週目の赤ちゃんの身長は25〜30cmくらい。体重は450〜650gくらいです。体重の増加が著しく、これから1週間に100〜200gくらいずつ増えていきます。

体が大きくなるにつれて、エコー検査で赤ちゃんの全身像が入りきらなくなってきて顔や手、足などが部分的に見えるようになりますよ。

妊娠23週目(妊娠6ヶ月)の赤ちゃんの成長

いろいろな音が聞けるように

妊娠23週の頃、赤ちゃんの聴覚はさらに発達していきます。音を聞き分けることができるようになるので、いつも聞いているママの声をママの声として認識しています。

その他にも、ママの心音、血液の流れる音、ママのお腹や腸がなる音、呼吸の音までも聞き分けられるようになります。

聴覚が完成するのは妊娠26週頃ですが、ママの声はしっかりと聞こえているのでお腹の赤ちゃんにたくさん話しかけてあげるといいですね。

表情が確認できる

妊娠23週頃、赤ちゃんの顔のパーツはほぼ完成していますので、エコー検査では笑ったり、しかめっ面をしたりする表情の変化が確認できるようになります。

皮膚はシワシワですが、皮膚の下には皮下脂肪がつき始めています。筋肉が発達してくると、皮膚の表面はなめらかになっていきますよ。

すい臓の機能が発達

妊娠23週は、臓器の中で特に、すい臓が発達してきます。赤ちゃんのすい臓からは、赤ちゃんの成長を促すインスリンが分泌されます。

すい臓が発達してインスリンの分泌量が増えるにつれて赤ちゃんがどんどん成長していきます。

しかし、ママが糖尿病の場合は、インスリンの分泌量が多くなりすぎて、赤ちゃんが巨大児になってしまうこともあります。

体重管理に気をつけ、医師の指導の下、食事療法や運動療法で体質改善を行っていきましょう。

妊娠23週目(妊娠6ヶ月)のママの様子

体にかゆみがでてくることも

妊娠23週頃、体全身がかゆくなる「妊娠性皮膚掻痒症(にんしんせいひふそうようしょう)」と呼ばれる症状に悩まされるママがでてきます。

発疹などはあらわれませんが、体がかゆくてたまらなくなります。

また、かゆみだけでなく湿疹やじんましん、水ぶくれがでてくる「妊娠性痒疹(にんしんせいようしん)」になることもあります。こちらは、かきむしると症状が悪化してしまいます。

かいて引っかき傷等をつくらない為にも爪は短く切って清潔にしておくといいですね。

どちらも症状が出るのは妊娠中だけで出産後には治まります。肌の乾燥がかゆみを強くしますので、低刺激のアロマオイルなどで保湿しましょう。

あまりにかゆみがひどい場合は、ストレスにもなってしまいますので、我慢せず、かかりつけの産婦人科医、皮膚科医に相談しましょう。

腰痛のケアをしましょう

妊娠中は子宮が大きくなるにつれて、お腹を支えるためにお腹を突き出して反り返った「反り腰」の姿勢になりやすくなります。

反り腰は腰や背骨に負担がかかってしまうので、腰痛の症状が出やすくなります。

腰痛を軽減するために日頃から正しい姿勢を意識し、軽いストレッチやマッサージ等で疲れた筋肉を柔らかくしましょう。

動悸や息切れを感じることも

妊娠23週頃から、大きくなってきた子宮に横隔膜が押し上げられるため、心臓が圧迫されて呼吸が苦しくなってくることがあります。

また、体内の血液量が増加していくので、心臓への負担が増えて、階段を上り下りしただけでも動悸や息切れを感じるようになります。

無理をすると早産やトラブルにつながってしまいますので、激しい運動は避けて、楽な姿勢で休むようにしましょう。

体重の管理をしよう

妊娠6ヶ月になると、つわりが治まって体調が安定している方が多いようです。食欲がでてついつい食べ過ぎてしまうというママも多いのではないでしょうか?

妊娠するとプロゲステロンというホルモンの影響で食欲が増加するといわれていて、赤ちゃんの成長とともにママの体重も増加しやすくなってきます。

妊娠中の急激な体重増加は、妊娠糖尿病妊娠高血圧症候群などのリスクを招きかねません。妊娠23週頃の体重増加は、1ヶ月に1〜1.5kgが望ましいとされています。

妊娠中全体を通しての体重増加の目安は、妊娠前が痩せ気味の人は9〜12kg、妊娠前が標準体重の人は7〜12kg、妊娠前が太り気味の人でだいたい5kg程度です。

高カロリーな物や塩分の多い物を控えるなど食事内容の見直しや、適度な運動を生活に取り入れて体重の管理を心掛けましょう。


いかがでしたか。妊娠23週目(妊娠6ヶ月)になると、お腹が大きくなってくるので、少し動いただけでも息苦しくなったり、動きにくさを感じたりするかもしれませんね。

体重管理のためにも妊娠中の適度な運動は大切ですが、この時期は安定期とはいえ無理は禁物です。お腹の赤ちゃんに優しく語りかけながら、リラックスしてマタニティライフを過ごしてくださいね。

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