完全母乳にするには
母乳不足

【助産師監修】完全母乳のメリット・デメリットは?完全母乳にするには?

2019.07.26

AMOMA編集部

妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

赤ちゃんを育てているママなら、少なからず完全母乳で育ててみたいという思いがあると思います。理由は、母乳で育てるメリットが大きいからと答える方が多いでしょう。

ミルクのみやミルクとの混合で育てることと違って、完全母乳にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

また、完全母乳にするにはどうすればいいかをお話しします。

完全母乳という育て方

完全母乳

みんなは母乳派?ミルク派?

厚生労働省が発表している、平成27年度の乳幼児栄養調査結果の概要調査によると、生後1ヶ月で完全母乳という方は51.3%、混合という方が45.2%、ミルクのみという方が3.6%でした。

生後3ヶ月で完全母乳という方は54.7%、混合という方が35.1%、ミルクのみという方が10.2%でした。

母乳はいつから出る?

母乳が出始める時期

実際に母乳が十分出始めた時期は、入院中からという方が39%、生後1~2週間という方が20%、生後2週間~1か月という方が12%、生後1~2か月という方が8%、生後2~3か月という方が4%、生後3か月以降という方が2%でした。

この結果からわかることは、母乳のみか母乳よりの混合の方がほとんどで8割を占めています。

また、母乳がしっかり出始めたのは、生後1か月までの方が多く7割を占めています。

そのため生後1か月の間に十分な母乳指導が受けられる環境が理想だと言えます。

完全母乳とは、その本当の意味

実際の授乳形態は、母乳のみか母乳よりの育て方、または、徐々に母乳のみへ移行したという方がほとんどです。

生まれてからミルクを1滴も与えず育てたという方は、母乳が早期から出て分泌過多の人となります。

実際の完全母乳とは、ミルクを1滴も与えないという極端なものではなく、赤ちゃんとママに合わせて、より母乳を多く、また長くあげる方がよいという考え方なのです。

母乳育児のメリットとデメリット

赤ちゃんから見たメリット

授乳

1.お母さんと肌と肌が密着できることで安心感を得られる
2. 母乳から生きた細胞である免疫細胞がもらえる
3. アレルギーが予防できる
4. あごの発達を促す
5. 乳幼児突然死症候群を予防できる

お母さんからみたメリット

母乳育児のメリット

1. 子宮収縮を促し、産後の回復が早くなる
2. 赤ちゃんとの愛着形成が進む
3. ミルク代が要らない
4. マタニティブルーを軽減できる
5. 乳がん、卵巣がん、子宮がんを予防できる
6. 産後ダイエットによい
7. ミルクを作る手間が要らない

母乳育児のデメリット

母乳育児のデメリット

1. 飲んでいる量がわからず不安になる
2. 授乳間隔が短く大変
3. 母乳分泌が悪いと赤ちゃんの体重が増えない
4. 他人に長時間預けられない
5. 乳房、乳頭トラブルがおきる事がある
6. 自分の食べ物に気を使わないといけない
7. ビタミンDが不足しがち

いかがでしたか?母乳育児は、メリットも多いですが、デメリットもあります。

メリットを最大に活かしながら、デメリットも少なくできる、自分たちに合った授乳方法を見つけることが大切ですね。

完全母乳をしたいママは、以下の方法を参考にしてください。

完全母乳に移行するには

頻回授乳を心がける

母乳が出るようになる生後1~2か月までは、ミルクと混合で育児するとお母さんも赤ちゃんも楽です。ここでポイントなのは、ミルクをあげすぎないことです。

赤ちゃんにとって哺乳瓶は、簡単にミルクが出てくるので飲みやすく、つい飲みすぎる傾向があります。

さらに母乳は、赤ちゃんからの刺激がないと分泌が増えません。1日に8回以上、特に夜間の頻回授乳で母乳分泌は増えていきます。

そのため、必ず母乳からあげる、ミルクをあげすぎない、泣いたらまずおっぱいが基本です。

生後1か月くらいをめどに、助産師外来や助産院で母乳測定をおこない、授乳方法を見直すとスムーズに完全母乳へと移行できるでしょう。

関連記事:「母乳が出ない!?助産師直伝~母乳量を増やす7つの方法」

食生活やストレスには注意を

母乳に良い食事

質のよい母乳をたくさん出すためには、バランスのよい食事とたっぷりの水分が必要です。また、ストレスが溜まっていると母乳の出が悪くなります。

いつまでも母乳が出ない、母乳トラブルが多いなど母乳に悩んだときは、食生活やストレスが溜まっていないかを振り返ってみましょう。

関連記事:「助産師が推奨する母乳育児に良い食事・食べ物・食べ方」

大切なことは楽しむこと

母乳育児を楽しむ

育児で大切なことは、教科書どおりに進んでいくことではありません。育児を楽しむことです。授乳方法や赤ちゃんの成長は、赤ちゃんとママの数だけスタイルがあります。

完全母乳がよい、ミルクが悪いということではなく、その時々の自分たちに合った最適な授乳スタイルを見つけることが大切ですね。

関連記事:
「母乳不足に悩まない!よく出る母乳には秘密があった?」

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浅井貴子
■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
■専門分野
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メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
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日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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