
【助産師監修】妊娠中に足がつるのはなぜ?妊婦のこむらがえりの原因や対処法について
2018.11.09

Mayumi Maruyama
Mama writer
2013年生まれの男の子と、2016年生まれの女の子の母です。バタバタの毎日ですが、お父さんに助けられながら、家族4人で楽しく賑やかに暮らしています。お気に入りのカップでハーブティーを飲むのが、心安らぐひとときです。

浅井貴子
助産師
新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。
妊娠中、突然ふくらはぎに激痛が走ることがあります。これはこむらがえりといって、妊娠中、特に妊娠後期にありがちなマイナートラブルの一つです。
今回はこむらがえりの原因や対処法についてご紹介致します。
こむらがえりとは?
「夜中寝ている時に足がつって痛みで飛び起きた」「運動中に突然足がつってパニックに!」…このような経験はありませんか?
この痛みは足の筋肉が急に収縮してけいれんすることによって引き起こされるもので、「こむらがえり」と呼ばれます。
「こむら」とはふくらはぎのことを指し、その名の通り多くの場合はふくらはぎがつり、激しい痛みを感じます。ふくらはぎ以外にも、足の裏や足の指がつることもあります。
ふくらはぎの筋肉は、足の筋肉の中でも使用頻度がとても高い筋肉ですので、負担も大きくなります。
水分の摂取が少なかったり、血液の流れが十分ではない状態で急激な運動をすると、この筋肉がけいれんしてこむらがえりが起こりやすくなります。
その他にも、カルシウム・ミネラルの不足、冷え、筋肉の疲労、運動不足などが原因だと考えられています。
夜中によく足がつる人は、下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)の可能性もあります。足の血管がポコポコ浮き出てみえたり、だるさやむくみの症状がでます。
妊娠中にこむらがえりが起こりやすいのはなぜ?
妊娠中、特に妊娠後期になるとこむらがえりが起こりやすくなるといわれていますが、なぜでしょうか。
妊娠すると、黄体ホルモンのプロゲステロンの働きにより血管が拡張し血流が増えます。
そして妊娠週数が進むにつれ、大きくなった子宮が血管を圧迫して血流が悪くなったり、下半身がうっ血しやすくなります。
さらに、重くなった体重を支えるために、これまで以上にふくらはぎに負担がかかるようになります。
また、妊娠によるカルシウム不足や冷えなど、妊娠中の様々なマイナートラブルがこむらがえりを引き起こす原因だと考えられています。
妊婦さんのこむらがえりの予防法は?
こむらがえりを予防するためには、血流を良くすることが大切です。
入浴して身体を温めたり、足のマッサージ、負担にならないマタニティ向けの軽い運動、ひざ掛けや5本指の靴下、カイロを活用するなどして、特に下半身を温めることを心がけましょう。
ビタミン、ミネラル、カルシウム不足にならないように食生活にも気をつけましょう。塩分の取り過ぎもNGです。また、こまめな水分補給も大切です。
ミネラル豊富なグリーンルイボスティーやハーブティーは、温めて飲むことで身体を芯から温めてくれるので、妊娠中のこむらがえり予防としてもとてもおすすめです。
また、長時間の立ちっぱなしや歩き過ぎもこむらがえりの原因となるのでできるだけ避けましょう。立つ時間が長かった日は、クッションなどを置いて足を高くして休むようにしましょう。
妊婦さんがこむらがえりになってしまったときの対処法
こむらがえりが起きたら、痛い方の足先を両手でつかんで、手前の方へゆっくりと引いて数秒キープし、ゆっくりと戻すようにします。その際できるだけ膝は曲げないようにします。
こうすると、収縮したふくらはぎの筋肉が伸ばされて、痛みがなくなります。
お腹が大きく身体を曲げるのが辛い場合は、タオルの両端を左右の手で持って真ん中を足先に引っ掛け、手前に引くようにしてみましょう。パパにやってもらっても良いですね。
いかがでしたでしょうか。妊娠中の身体はこむらがえりが起こりやすい状態になっています。こむらがえりの痛みはそれほど長い時間続くわけではありませんが、痛みが強く、耐え難いものです。
できるだけ避けたいものですので、ぜひ今回紹介した方法を参考にして予防、対処するようにしてくださいね。
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母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般

管理栄養士・幼児食アドバイザー
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど

日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
心理カウンセラー

日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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