出産準備

助産師が教える!切迫早産の原因や兆候、安静ってどの程度?

2018.06.22

切迫早産と診断されても、しっかりと安静にしていれば元気な赤ちゃんを生むことが出来ます。切迫早産とは?その原因や兆候・症状は?どの程度安静にすればいいの?気になる切迫早産についてお伝えします。

切迫早産とは

妊婦さんのお腹

22週1日から36週6日までの期間に赤ちゃんが生まれることを早産といいます。切迫早産とは、規則的な子宮収縮がある・子宮口が開く・子宮頚管が短くなるなどして、早産の危険性が高い状態をさします。

切迫早産の原因とは?

切迫早産とは

◆絨毛羊膜炎

切迫早産になる原因として最も多いのが絨毛羊膜炎という感染症です。細菌感染によって炎症が子宮頸管や卵膜にまで達してしまい、破水や子宮収縮が起こりやすくなります。

自分では気づきにくいので、定期的に健診を受けましょう。

◆子宮頸管無力症

子宮収縮がなくても子宮口が開いてしまい、破水しやすくなる病気です。こちらも自覚症状がないため、健診をきちんと受けることが大切です。

状況によっては子宮頸管縫縮術といって、子宮口を縛ることもあります。

◆双子などの多胎妊娠

赤ちゃんが二人分いるので子宮が大きくなりやすいため、子宮収縮が起こりやすくなります。長期的な管理入院になるケースも多く見られます。

◆羊水過多

羊水が多いと子宮筋が引き伸ばされて子宮収縮が起きやすくなります。

◆長時間の立ち仕事、疲れやストレス、睡眠不足

疲れやストレスによって交感神経が優位になり、子宮が収縮し、切迫早産につながることもあります。立っている時間が長いと、重力のベクトルが子宮口のほうに負担が来てお腹が張りやすくなります。

ちょこちょこ休憩を取ったり、横になる習慣をつけましょう。

◆冷え

寒さやクーラーの当たり過ぎ、足首や首を出している洋服などは、寒さにより血管が収縮してお腹も張りやすくなります。重ね履きやストール、5本指の靴下をはくように心がけましょう。

切迫早産の症状・兆候は?

横になる妊婦さん

◆お腹の張り・下腹部の痛み

妊娠後期になると多くの妊婦さんがお腹の張りを感じますが、横になってもおさまらない時や痛みが規則的に続く場合は切迫早産の可能性があります。すぐ病院に連絡しましょう。

◆出血

37週以前に出血した場合は、おしるしではなく切迫早産の可能性があります。おりものに少し血が混じっている程度~レバーのような血の塊が出る事があります。

出血したらまず産院に電話をしたり、受診をしましょう。ポリープや子宮膣部びらんの場合は切迫早産とは関係ありませんが、安静を指示される事が多いようです。

◆破水

破水があった場合はすぐ病院に連絡しましょう。少量でも破水の場合は、細菌感染のリスクがあるので、お風呂やシャワーは控えすぐ受診になります。

尿漏れと区別がつかない場合がありますが、排尿後でもちょろちょろ流れる場合は破水の可能性が大きいでしょう。

どの程度安静にすればいいの?

もし切迫早産になってしまったら、とにかく安静にしましょうと言われます。どの程度安静にすればいいかは症状によりますが、自宅安静と入院安静のポイントについてお伝えします。

◆自宅安静の場合

横になる妊婦
症状が軽い場合は、無理をしない程度の簡単な家事なら行っても良いでしょう。しかし、疲れたらすぐ横になってください。家族に協力してもらい、重たい荷物など持たないなど、協力してもらいましょう。

症状が重い場合は、食事やトイレ以外はできるだけ横になって休んでください。入浴は体が暖まるのでお腹の張りが和らぐ人もいますが、意外と体力も使いますので主治医の指示に従ってください。

仕事をしている妊婦さんは休みづらいとは思いますが、赤ちゃんのためには休養が大切です。診断書を出せば休職できる制度もあります。職場に相談してみましょう。

オレンジスイートなど柑橘系の精油はリラックス効果もあり、緊張が緩みやすい精油の一つです。気分転換に芳香浴などもしてみてよいでしょう。

◆入院安静の場合

妊婦と医者

出血がある場合や子宮口が開いている、NSTでお腹の張りが頻回の場合は入院するように指示されることもあります。

院内で多少の歩行が許されることもあれば、ベッドから出ることもできない絶対安静を指示されることもあります。ウテメリンという張り止めの点滴を24hする場合が多いようです。

妊婦さんには辛い時間ですが、赤ちゃんは1日でも長くお母さんのお腹にいることが大切です。ママのお腹は天然の保育器になります。

ここでしっかり安静にすれば元気な赤ちゃんに会えますから、頑張ってください。

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AMOMA編集部

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浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

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