赤ちゃんの心と体

【助産師監修】夜泣きはいつから?赤ちゃんから2歳の夜泣きの原因と対策

2019.10.28

AMOMA編集部

妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

夜泣きとは、「はっきりとした理由なく、生後3ヶ月以降の赤ちゃんが夜間泣く現象」のことを指すといわれています。

抱っこしたり、おっぱいを飲ませたり、色々なことを試しても全然泣き止んでくれず、夜泣きに困り果てているママも多いのではないでしょうか。そこで、今回は夜泣きの原因や対策をまとめました。

夜泣きはいつからいつまで?


早い子で生後3ヶ月から始まり、一般的には半年~1歳半の間に夜泣きする赤ちゃんが多いといわれています。

2歳や3歳になっても夜泣きをする子や、逆にほとんど夜泣きすることがない赤ちゃんもいるなど、かなり個人差があります。

月齢別!夜泣きの原因

夜泣きの原因ははっきりとはわかっていませんが、睡眠リズムや発達の過程に原因があると考えられています。

夜泣き600

生後1~4ヶ月の夜泣き

大人が朝起きて夜寝るという睡眠リズムができているのは、体内時計が正しく働いているからです。しかし生後1~2ヶ月の赤ちゃんは、まだこの機能が未発達で昼と夜の区別がつきません。

短いサイクルで寝たり泣いたりを繰り返すことから、夜泣きとは言わず、昼夜逆転現象といいます。

生後5~6ヶ月の夜泣き

この頃の脳は、めまぐるしい発達の過程にあります。赤ちゃんは寝ている間も、起きている時に受けた刺激(情報)を脳の中で繰り返しながら処理しています。

起きている時に強い刺激を受けると、その情報を夢の中で処理する際に夜泣いてしまうことがあります。

1歳前後の夜泣き

主な理由は、前述の睡眠リズムや脳の発達が原因だと考えられますが、寝かしつけに授乳をしているママは卒乳・断乳を考えてもよいでしょう。卒乳してから夜泣きが減ったというママもいます。

卒乳時のおっぱいのケア方法は、「卒乳・断乳時のケア」でご紹介しています。

2歳以降の夜泣き

2歳を過ぎると日中の出来事を記憶できるようになるので、夜怖い夢を見て不安で泣いてしまうことがあります。また自分が求めたとおりにママがかまってくれないと、それがストレスになって夜泣いてしまいます。

赤ちゃんの眠りは大人より浅い

赤ちゃんの睡眠600

レム睡眠・ノンレム睡眠

どの月齢の赤ちゃんにも共通して言えるのは、赤ちゃんの睡眠は大人よりずっと浅いということです。そのため、大人に比べると常に起きやすい状態にあります。

また、赤ちゃんも大人と同じようにレム睡眠(浅い眠り)・ノンレム睡眠(深い眠り)を1セットとして、一晩のうちに何度も繰り返しています。

赤ちゃんはまだ上手に眠ることが出来ないため、浅い眠りから深い眠りへ切り替わるときに、目を覚ましてしまいがちです。

月齢により睡眠リズムが異なる

夜泣き専門保育士・清水悦子さんの著書に『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』があります。

その著書によると「大人の場合1セットにかかる時間は90~120分ですが、新生児で1セット40~50分、生後3ヶ月で50~60分、2歳で75分、5歳でようやく大人と同じ90分に近づく」とのこと。

3、4歳になっても夜中に目を覚ましてしまうのも、自然なことといえます。

夜泣き対策1.生活リズムを整える

朝600

<朝>

遅くとも7時までには赤ちゃんを起こしましょう。目が覚めたらすぐカーテンを開けて、しっかり太陽の光を取り入れましょう。

<昼>

昼間は外をお散歩したり、よく遊ばせましょう。外に出ない日でも、オムツを替えるときに股関節をまわして体操させるなどするとよいでしょう。

授乳の前はわざと5分ほど泣かせるなど、昼のうちによく泣かせることもポイントです。日中十分泣いておけば、夜泣きしづらくなります。

<夜>

お風呂はベビーバスですまさず、1~2分ほどママと一緒に湯船に入り、しっかり体を温めましょう。

布団に入るのは20時までを目標に!寝る前の30分は部屋の明かりを落として赤ちゃんとスキンシップをとると寝付きがスムーズになります。

夜泣き対策2.入眠儀式をつくる

寝る時間600

生活リズムを整えることと同じくらい大切なのが、”入眠儀式”です。入眠儀式とは、毎日同じ方法で寝かしつけ、寝る前の合図をつくることです。「今からは寝る時間なんだ」と、体に覚えてもらいましょう。

オススメの入眠儀式をご紹介します。

子守唄・音楽を聞かせる

ママが優しく子守唄を歌ってあげると、赤ちゃんの気分が落ち着いて眠りにつきやすくなります。できるだけゆっくりしたリズムで、毎日同じ歌を歌うことがポイントです。

オルゴールなどの、心が落ち着く音楽を聞かせてあげるのもオススメです。

夜泣き用のアロマオイルを使う

夜泣き用アロマ600

心地良い眠りに導いてくれるラベンダーなどを配合した夜泣き専用のアロマオイルがあります。ママのパジャマにつけたり赤ちゃんの寝具につけることで、自然にアロマオイルの香りを取り込めます。

お気に入りの安眠グッズを持たせる

お気に入りのタオルやぬいぐるみ、ブランケットなどと一緒に寝る習慣をつけましょう。そうしたお気に入りグッズが安眠剤の役割を果たし、赤ちゃんが自分で入眠儀式をしてくれるため、ママの負担も減ります。

これをすればすぐ寝る!という魔法のような方法はありませんが、生活リズムを整えたり、入眠儀式をつくるなど、毎日根気よく続けていくことが夜泣き対策のコツです。

少しでもママの睡眠不足の解消のお役に立てれば幸いです。

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助産師/商品開発パートナー
浅井貴子
■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
■専門分野
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士
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心理カウンセラー
佐々木明子
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日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
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産婦人科医
牛丸敬祥
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日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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産婦人科医

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