乳腺炎

乳腺炎を治療したい!病院は何科に行けばいい?

2019.03.29

Keiko Sakai

Mama writer

2016年7月生まれの男の子のママです。息子の笑顔がパワーの源!!色んな日があるけれど『毎日笑顔で』をモットーに、大好きなヨガを楽しみながら日々の育児も楽しんでいます。息子の成長を見守りながら、私自身も日々成長していきたいと思います♪

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

乳腺炎は母乳育児のママにとって痛くてつらいトラブルのひとつ。もし乳腺炎になってしまった場合は、できるだけ早い対処が必要となります。

病院に行くなら何科に行けばいいのか、自分でできることはあるのか、乳腺炎になってしまった場合の気になる疑問について紹介します。

乳腺炎の症状

乳腺炎の症状には段階があり、なりかけの初期症状で早めに対処することが大切です。授乳中に以下の症状が出たら乳腺炎の可能性が高いので、早めに対処しましょう。

・乳房にしこりができている
・乳房が熱をもつ、赤くなる
・乳房がチクチク痛む
・乳頭に白いニキビのようなものができている(白斑)
・38度以上の発熱、頭痛、寒気など風邪のような症状


乳腺炎も初期の段階で気付ければ、その分治りも早いでしょう。しかし、乳腺炎を放置していると、人によっては40度近い高熱が出て数日続く可能性も。

また、稀な症例ですが乳房に膿が溜まり、乳房脳腫で皮膚を切開しなければいけないほど重症化するケースもあるとのことです。

ママのためにも、赤ちゃんのためにも、乳腺炎は早めに対処しましょう!

病院は何科に行けばいい?

診察室

乳腺炎になった場合は病院へ

乳腺炎になった場合、病院に行くべきか悩むママも多いのではないでしょうか。症状にもよりますが、できれば初めて乳腺炎になったママは病院に行くことをおすすめします。

ただ、初めてだと何科に行けばいいのかも分からずさらに悩みますよね・・・。病院は何科に行けばいいのか、おすすめしたい順番でご紹介します。

①出産した産婦人科
まずは自分の出産した産婦人科に行くことをおすすめします。

②近くの産婦人科、母乳外来のある産婦人科
里帰り出産の場合や引っ越しをした場合など、自分の出産した産婦人科に行くのが困難な場合は、近くにある産婦人科もしくは母乳外来のある産婦人科に行きましょう。

母乳外来は授乳に関する悩みはもちろん、乳腺炎などにも対応してくれます。

③乳腺外来、乳腺外科
主に乳がんなどの乳腺疾患をメインにしている科です。

母乳育児に理解のある乳腺外科であれば、適切な対処が期待できるかもしれません。(治療に抗生物質を処方される場合もあり、抗生物質を服用すると授乳はできません)

エコーなどでしこりの鑑別をしてくれたりします。

病院に行く場合は事前に連絡を

基本的にまずは産婦人科や母乳相談室に行くことをおすすめします。産婦人科は助産師がいますので、乳腺炎になってしまった場合も適切なマッサージなどを教えてくれます。

授乳ができなくなるような薬の服用はできるだけ避けて、授乳を続けながらしっかり乳腺炎のケアをしていけることが理想です。

いずれの病院に行く場合も、かならず事前に電話をして「乳腺炎での受診」であると伝えることをおすすめします。

病院によっては診てもらえない可能性もありますので、行く前にしっかり確認しておきましょう。

自分でできる対処法は?

悩む女性

乳腺炎になっても、すぐに病院に行けない場合はどうすればいいのでしょう。乳腺炎は早い段階で気付き、少しでも症状を和らげ重症化することを防ぐことが大切とされます。

病院にすぐ行けない時のために、自分でできる乳腺炎の対処法をいくつかご紹介します。

しこりがある場合は授乳する

しこりがある場合は、授乳をして赤ちゃんにしっかり吸ってもらう事が一番良い方法です。赤ちゃんの吸う力が詰まりを解消するのに効果的です。

しこりがある乳房から授乳して、しこりの部分を押し流すイメージで押さえながら授乳しましょう。授乳する姿勢や抱き方を変えながら、できるだけいつもより回数を増やして授乳することが大切です。

※38度以上の高熱の場合は、病院によっては授乳を控えるよう指導される場合もあるみたいです。熱が出て授乳が不安な場合は、電話で確認しましょう。

乳房を冷やす

乳房が赤く腫れて痛む場合や、熱を持っている場合は冷やしましょう。

タオルやガーゼでくるんだ保冷剤や、冷却のジェルシートで熱を持っている部分を少しずつ冷やすのが効果的といわれています。

急激に冷やすと悪化させてしまうこともあるので注意しましょう。

おっぱいが張りやすいことは避ける

乳腺炎で乳腺が詰まっている状態なので、さらにおっぱいが張ってしまうと乳腺炎を悪化させてしまう可能性があります。

例えば、お風呂で体が温まるとおっぱいが張りやすくなるため、入浴は控えてシャワーだけにする、おっぱいの出が良くなる食べ物は避けるなども対処法の一つです。


自分でできる対処法をご紹介しましたが、初めて乳腺炎になった場合は、できるだけ早めに病院に行くことをおすすめします。医師や助産師に相談してみて下さい。

無理のない授乳ライフを

早めの対処が大切

乳腺炎は母乳育児の20~30%のママが経験するともいわれています。もしも、乳腺炎になってしまった場合は早めの対処が大切です。

放っておくとどんどん重症化してしまう恐れがあり、決してあなどれないものです。乳腺炎を引き起こしてしまう原因は、授乳の仕方・食事内容・体質など色々あります。

疲れやストレスを溜めない

育児や家事に追われた毎日で疲れやストレスを溜めすぎることも、乳腺炎になってしまう原因のひとつであるといわれています。

まずは、ママ自身がしっかりと体調を整え、ストレスを抱え込みすぎないことが大切です。

疲れた時は、赤ちゃんと一緒に横になったり、乳腺炎予防のハーブティーを飲みながらリラックスする時間を作るのもいいですね。

赤ちゃんとの幸せで楽しいひとときとなる授乳の時間。自分の授乳スタイルや授乳ライフを色々工夫しながら、痛くてつらい乳腺炎を予防しましょう!

関連する記事
【助産師監修】乳腺炎になりかけ?乳腺炎の初期症状や悪化させない対処法は?

あなたの授乳の悩み、話してみませんか

先輩ママのほっとLINE

スタッフは全員ママ
気軽にLINEしてくださいね

先輩ママのほっとLINE先輩ママのほっとLINE

※LINE相談の対応時間は平日10:00~16:00

INSTAGRAM 授乳や子育てに関する情報満載! amoma_naturalcare

フォローする
This error message is only visible to WordPress admins
There has been a problem with your Instagram Feed.

カテゴリーランキング

AMOMAコラムについて

妊娠、出産前後はママにとっては初めてのことばかり。「これってあってるのかな?」 「大丈夫かな?」と不安や疑問に思った時につい手に取りたくなるような情報をお届けしたいと考えています。そのため多くの情報は助産師をはじめ専門家の方々に監修。テーマから読めるようになっていますので、ぜひ気になるものから読んでみてください。あなたの不安や疑問が解決できるお手伝いになれば嬉しいです。

AMOMAのパートナー

助産師/商品開発パートナー
浅井貴子
■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
■専門分野
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士
にしだかなこ
■資格・免許
管理栄養士・幼児食アドバイザー
■専門分野
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
心理カウンセラー
佐々木明子
■資格・免許
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
■専門分野
心理カウンセラー
産婦人科医
牛丸敬祥
■資格・免許
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
■専門分野
産婦人科医

リクエスト募集

AMOMAではエキスパートに聞きたい授乳期の不安やお悩みを募集しています。頂いたリクエストについてラジオ、コラム、動画でお届けします!

リクエストする

その他のお問い合わせはこちらから

MAILメールで問い合わせ
TOP
閉じるボタン
バナー画像