乳腺炎

乳腺炎・うつ乳・白斑の予防ーとるべき食事や熱が出た時の対処法ー

2018.10.27

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

「助産師に聞く!乳腺炎・しこりの原因とは?」では乳腺炎になりやすい体質を紹介しました。

母乳育児中の母乳トラブルは、クスリが飲めない授乳期ということもあって解決策が分からず悩む方が多くいらっしゃいます。

今回は授乳トラブルに多い乳腺炎やしこり、うつ乳、白斑に悩むママたちに、気軽に実践できる食事での予防法や、熱が出た時の対処法をお伝えします。

乳腺炎・うつ乳・白斑になりやすい人って?

乳腺の太さや細さをみてみましょう

人によっては脂っこい物・アイスやケーキなどをいくつ食べても乳腺トラブルが起きない人もいます。このような人は乳腺が太い人が多いようです。

乳輪からぎゅっとつまんで押し出したときの母乳の線の細さを確認してみましょう。

乳腺が髪の毛のように細い人は食事に気をつけて、授乳間隔が空き過ぎないように気をつけましょう。間隔を3時間以上は空けないようにしたほうがいいでしょう。

乳腺炎・うつ乳・白斑の予防法

予防法1. 食事の見直し

乳腺炎などの乳房トラブルの8割は食事が原因といわれています。

母乳は血液から出来るので、コレステロールが高い食事を摂ると血液がドロドロになり、粘性が高まります。

粘性が高まり、乳腺が細かったりすると詰まりやすくなるのです。動脈硬化と同じ原理です。

ピザ・フライドチキン・カルボナーラなどの脂っこい洋食や、ケーキや高カロリーのアイス・チョコレートなどは、脂質と糖分の両方が入っているので要注意な食品です。

小さめのクロワッサン一つや牛乳の飲み過ぎでも乳腺炎になるケースがあります。果物も糖度が高いので食べすぎには気を付ける必要があります。

和食が基本ですが、特に青菜(ほうれん草、小松菜、春菊など)をおひたしなどで食べて血液をさらさらに保つように意識して召し上がってください。

乳腺炎を繰り返す人は、ケールの青汁を朝・晩2回飲むことで白斑を小さくしたり、乳腺炎を改善できるようになります。青菜や青汁は乳質をよくする効果があります。

ストイックにお粥と梅干だけ…という極端な食事は体調を損ねますので、くれぐれも気をつけてください。ストレスをためないよう、出来ることから実践していきましょう。

食事制限が辛い、または効果がない場合は

乳腺炎などの乳房トラブルは食事が原因といわれていますが、菜食主義の方でもトラブルが起きる人がいます。

そんな場合は、マリーゴールドクリーバーズというハーブを生活に取り入れてみましょう。

体のめぐりを良くして母乳の流れをスムーズにしてくれます。ハーブティーとしてホットで飲用すれば、体の保温と水分補給の役目も同時に果たしてくれるのでおすすめです。



予防法2. 疲労をとる

乳房の外側のしこりは食事、乳房の内側のしこりはストレスが原因といわれています。

風邪を引いた時や睡眠不足の時などの体調不良はもちろん、一人目の育児で緊張している場合も疲れが溜まりやすくなります。

また、二人目でも夫との関係や上のお子さんの対応などで悩みがあったりなどのストレスでも、授乳トラブルになりやすいといわれています。

意外にも、産院の母乳指導や頻回の哺乳量の測定もストレス原因になる場合があります。

ストレスをゼロにする事はできませんが、周囲の人に家事をサポートしてもらったりして、自分がリラックスできる時間を作るように心がけましょう。

予防法3.色々な方向から吸ってもらう

乳腺は乳頭を中心に放射状にありますので、横抱きだけでなくフットボール抱きや縦抱きなど色々と角度をかえて吸わせることが大切です。

赤ちゃんに吸ってもらった後に搾乳をする人もいますが、搾乳の刺激でまた母乳が作られてしまいますので赤ちゃんに長めに吸わせたあとは、冷却するなりして保存療法に努めましょう。

一番の搾乳器は赤ちゃんなのです。

乳腺炎で熱が出た時の対処法

葛根湯を飲む

鎮痛解熱剤は一時的に熱が下がりますが、またすぐ熱が出てしまいます。さらに、常用するとしこりがとれにくくなります。

38℃~39℃の熱が出たら、漢方の葛根湯を内服しましょう。1日3回までOKです。

おっぱいが熱を持っている時は冷却する

保冷剤をガーゼに包んで熱を持っている部分に当てます。また冷水にぺパーミントを数滴垂らして、おしぼりを作り、授乳後痛い箇所に当てるのも良いでしょう。

<ペパーミント冷湿布の作り方>
冷水を入れた洗面器にペパーミントの精油を6滴ほど垂らして、その中におしぼりをひたして軽く絞るとペパーミント冷湿布の完成です。

これを、おっぱいが張っている時・お風呂上り・搾乳後などに乳房全体にかぶせてケアをします。

お風呂でケアする

急性期でなければ、ゆっくりお風呂に入りおっぱいを軽く揉みます。お風呂から出てすぐ赤ちゃんに吸ってもらうか、搾乳してみましょう。

搾乳すると白い乳カスのようなものが出てきて、詰まりが取れる事があります。


特に卒乳・断乳時は、乳腺炎などのおっぱいトラブルが起こりがちです。
助産師が教える!卒乳・断乳時のケアを読んで、正しいおっぱいケアを行ってください。

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■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
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