母乳育児Q&A

【助産師監修】授乳中のママのためのアロマテラピー活用法

2019.03.19

AMOMA編集部

妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

アロマテラピーは心と身体に穏やかに働きかけ、体調を整えたり、気持ちを穏やかにしてくれます。

薬にできるだけ頼りたくない授乳中に活用することができますが、使用する際には注意が必要です。

今回は授乳中のママのためのアロマテラピーの活用法についてご紹介します。

アロマテラピーとは?

香りを使った自然療法

アロマテラピーとは、Aroma(香り)とTherapy(療法)を合わせた言葉で、芳香療法という意味を持ちます。

植物から芳香成分を抽出した精油(エッセンシャルオイル)を使って、心身の健康や美容に役立てる自然療法で、その歴史は3000年以上にわたります。

アロマというと「いい香り」・「癒し」といったイメージが強いですが、フランスやドイツでは医療として用いられています。

最近では日本でも病院や鍼灸治療院などでアロマテラピーを取り入れているところも増えてきました。

健やかな生活をサポート

1つの精油には数十から百数十もの芳香成分が含まれており、体調を整えたり気分をリラックスさせたりするなどさまざまな作用を持っています。

精油の香りを嗅ぐと鼻から神経系、そして脳へと伝わって心身に影響を与えたり、鼻から取り込まれた芳香成分が肺の粘膜から血流を通して各内臓に働きかけたりして、全身に行き渡り効果を発揮します。

精油の持つ作用には予防や応急処置、自然治癒力を高めるなど、健やかな生活をサポートしてくれるものがたくさんあります。正しい使い方を知り、アロマを生活に取り入れてみましょう。

授乳中のママの精油の使用方法

薬にできるだけ頼りたくない授乳中のケアとしてアロマテラピーが対応できる場面はたくさんあります。

ホルモンバランスが大きく変化することや、赤ちゃんへの授乳があることを考え、産後は神経毒性のある精油の使用は避け、皮膚刺激や通経作用のある精油は使い方や使う量に注意が必要です。

正しく安全にアロマテラピーを活用しましょう。

<授乳中に使用できる精油の例>
イランイラン、オレンジスイート、グレープフルーツ、サイプレス、サンダルウッド、ジュニパー、ゼラニウム、ティートリー、ネロリ、パチュリパルマローザ、フランキンセンス、ベルガモット、マジョラム、マンダリン、ラベンダー

授乳中のママのアロマテラピー活用法

授乳期に取り入れられるおすすめのアロマテラピーの活用法をご紹介します。手軽に取り入れられるので、初めての方でもすぐに楽しめますよ。

芳香浴

芳香浴はアロマテラピーを楽しむ基本の方法です。ディフューザーがあれば、ディフューザーに精油を入れて手軽に香りを楽しむことができます。

ディフューザーなど特別な道具がなくても身近なものを使って楽しめますよ。まずは好みの香りからはじめてみましょう。

目的に合わせた精油を選べば、空気の清浄や風邪対策にも使えます。

・ハンカチやティッシュに精油を1〜2滴落として、鼻に近づけて深呼吸します。

・マグカップなどの耐熱容器にお湯を8分目まで入れ、精油を1〜2滴落とします。湯気とともに香りが立ち上がるので鼻を近づけて深呼吸します。

※使用する容器は芳香浴専用のものを。

<芳香浴におすすめの精油>
・ラベンダー
心を落ち着かせたい、眠れないときに
・ティートリー
感染症予防、免疫力アップ

アロマバス


入浴のリラックス効果にアロマの作用で相乗効果が期待できます。授乳中のママには母乳の分泌を促進する精油がおすすめ。

母乳分泌の妨げとなるストレスや焦りを解消するリフレッシュ効果の高い精油をブレンドしてみても。

※乳幼児は、肌に直接精油を使用できません。そのため、アロマバスはママが一人で入る場合のみ行うようにしてください。

バスオイル5mlにお好みの精油3滴を混ぜて湯に溶かします。蒸気を鼻から吸い込むようにすると効果が高まります。

<アロマバスにおすすめの精油>
・パルマローザ
母乳の分泌を促進したいときに
・オレンジスイート
リフレッシュしたいときに

いかがでしたでしょうか。天然素材のものは安心、安全というイメージですが、正しく使わなければかえって逆効果になってしまうこともあります。

ぜひアロマテラピーを上手に生活に取り入れて、充実した授乳期を過ごしてみてくださいね。

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妊娠、出産前後はママにとっては初めてのことばかり。「これってあってるのかな?」 「大丈夫かな?」と不安や疑問に思った時につい手に取りたくなるような情報をお届けしたいと考えています。そのため多くの情報は助産師をはじめ専門家の方々に監修。テーマから読めるようになっていますので、ぜひ気になるものから読んでみてください。あなたの不安や疑問が解決できるお手伝いになれば嬉しいです。

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助産師/商品開発パートナー
浅井貴子
■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
■専門分野
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士
にしだかなこ
■資格・免許
管理栄養士・幼児食アドバイザー
■専門分野
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
心理カウンセラー
佐々木明子
■資格・免許
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
■専門分野
心理カウンセラー
産婦人科医
牛丸敬祥
■資格・免許
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
■専門分野
産婦人科医

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