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【助産師監修】40代の妊活。不妊治療や自然妊娠について

Feb 21. 2018
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近頃は高齢出産の例もよく耳にするようになってきました。40代で妊娠・出産をするママも増えてきていますが、妊娠率の低下など気になることもありますよね。今回は40代の妊活について、妊娠できる確率から不妊治療の流れまでをご紹介します。

年齢を重ねると妊娠しにくくなる理由

女性の身体は年齢を重ねれば重ねるほど妊娠しにくくなることが分かっています。その理由として、卵子の数と質の変化が関係しています。

卵子の減少

男性は毎日新しい精子が作られますが、女性は産まれる前からすでに卵巣内に全ての卵子の元を持っており、増えることがありません。

女性は生まれる前から卵巣内に約200万個の卵子が備わっているといわれています。しかし、出生後から減っていく一方で、月経のはじまる思春期頃までには約20万個にまで減ってしまいます。

月経が始まると一回の周期で約1000個、1日にすると30~ 40個が減り続けているとされています。

30代半ば以降は更に減少が加速していき、37才で約2万5000個に、閉経で卵子は0になってしまいます。残りの原子卵胞の数を予測する検査としてアンチミューラリアンホルモン(AMH)検査というものもあります。

卵子の老化

卵子の数が減るだけでなく、残った卵子の質も年齢とともに低下していきます。卵子は質の良いものから排卵されやすいため、年齢を重ねるにつれ卵子が老化するといわれています。

また、30代後半から急激に老化が進んでしまうため、妊娠を望む場合はできるだけ早い方がいいでしょう。

40代の自然妊娠確率は?

女性が自然に妊娠できる確率は年齢とともに減少していきます。

健康的な夫婦が一年のうちに排卵日付近に避妊せずに性交渉を行なった場合、20代半ばで約80%が妊娠することができますが、30代前半で約60%、40代前半で約36%と確率は減少していきます。

そして、40代後半になると約5%以下になってしまうとまでいわれています。

40代の妊活の流れ

先述のとおり、年齢を重ねるにつれ妊娠できる確率は減少し、特に40代に入ると卵巣や子宮の機能が急低下していってしまいます。

早ければ早い方が妊娠できる確率は高いので、妊娠を望んだら1日も早く専門クリニックを受診し、検査を受けることがおすすめです。

検査を受けることで、自分の身体が妊娠しやすい状態なのか、むずかしいのかを調べることができ、その上でどのように妊活を進めていくかや、不妊治療に取り組むのか計画を立てることができます。

不妊治療では排卵日を推測するタイミング法からステップアップしていく方法が一般的ですが、40代の場合は初めから成功率の高い体外受精を視野に入れた計画がおすすめです。

体外受精の効果が望めるのは45才くらいまでといわれているので、設備が整った専門クリニックを受診するようにしましょう。

毎月のチャンスを余さず使えるように、スピーディーな判断が重要です。次に、治療法についての詳細をみていきましょう。

不妊治療について

不妊治療は、不妊原因が見つかればそれを治しながら、妊娠確率を高める治療を行なっていきます。治療は保険適用のものから自費のものまであります。一般的には、下記の順番でステップアップして行われることが多いです。

①タイミング法

一般的に、排卵日の2日前から排卵日までに性交渉を行うと妊娠しやすいといわれています。検査により排卵日を診断し、性交渉のタイミングを合わせる治療法です。

②排卵誘発法

内服薬や注射で卵巣を刺激し、排卵を誘発させる治療です。主に排卵のない患者さんに使われますが、後述の人工受精や体外受精などの治療の際にも補助的に使われることがあります。

③人工受精

先述の妊娠しやすいタイミングに、受精の場である卵管膨大部に精子を届けるため、採取した成熟精子を子宮腔内に細いチューブで注入し、妊娠を試みる方法です。

④生殖補助医療(体外受精・顕微受精)

いずれも卵巣から卵子を取り出して、体外で精子と受精させ、数日後に受精卵を子宮内に戻す治療法です。

卵胞が発育し、排卵、受精、そして受精卵が子宮に入り着床するという、妊娠までの長い過程の多くををカットできるので、ほとんどの不妊原因に対し有効です。

以前は体外受精から顕微授精へとステップを分けていましたが、最近では同じタイミングで行われるようになってきました。

体外受精の場合、タイミング法や人工授精に比べ妊娠の確率はグンとあがります。

ただし35歳以下なら40%ほどですが、40歳を超えると確率は10%前後となりますので出産するチャンスを減らしてしまわないよう、他の治療法を早めに切り上げて、体外受精に進むことがあります。


いかがでしたでしょうか。40代での妊娠・出産は確率的な難しさが伴いますが、年々出産年齢の高齢化が進んでおり、40代で出産した方がもいることも事実です。

まずは検査で自分の体を知り、前向きに妊活を進めていくようにしましょう。

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Mayumi Maruyama
Mama writer

2013年生まれの男の子と、2016年生まれの女の子の母です。バタバタの毎日ですが、お父さんに助けられながら、家族4人で楽しく賑やかに暮らしています。お気に入りのカップでハーブティーを飲むのが、心安らぐひとときです。

【監修】浅井 貴子あさい たかこ
助産師

新生児訪問指導歴約20年以上のキャリア を持つ助産師。毎月30件、年間400件近 い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児 の育児のアドバイスや母乳育児指導を実施。

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