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【助産師監修】授乳中の喫煙の影響~タバコから赤ちゃんを守るために~

Jan 30. 2017
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「わかっているのに、やめられない…」妊娠中禁煙をがんばっていても、なかには出産後、またタバコを吸い始めてしまう人もいるかもしれません。授乳中ついタバコが吸いたくなってしまうママやパパは、赤ちゃんのために読んでもらえたらと思います。

タバコが赤ちゃんに与える影響は?

影響

産院などでママ自身はもちろん、パパや周りの家族も禁煙を勧められた経験がある人は多いのではないでしょうか。それもそのはず、タバコが赤ちゃんに与える影響は、とても危険で深刻なことばかりなのです。

SIDS(乳幼児突然死症候群)

すくすくと元気に成長していた赤ちゃんが、ある日突然死亡してしまう、今なおはっきりとした原因が特定されていない病気です。しかし近年の厚生省の調査では、父母共に喫煙する家庭は、非喫煙家庭に比べて4.7倍発症リスクが高くなることがわかっています。

急性ニコチン中毒

めまい、発汗、吐き気、下痢、腹痛、不眠などの不快症状があらわれます。まだ話せない赤ちゃんは、不機嫌になってぐずりだすことも。重度の場合は、命の危険に直結する症状が出ることもあります。

発育への悪影響

身長があまり伸びなくなったり、知能の低下、注意欠如/多動性障害(ADHD)の発症リスクの増加などの影響があると言われています。

上記の他にも、中耳炎、ぜんそくや呼吸器系疾患のリスクの増加、アレルギーの悪化など、細胞レベルで癌化しやすくなり、赤ちゃんの将来の健康まで奪ってしまう危険がたくさんあるのです。

母乳とタバコの関係

関係_M

授乳期間中にタバコを吸うことは、母乳にどのような影響があるのでしょうか。

母乳量が減る

タバコに含まれるニコチンやタールなどの影響によって、喫煙すると血液がドロドロになり、血流が悪くなります。母乳は血液からできているので、血の巡りが滞ることで、母乳の分泌量が少なくなってしまうのです。

母乳にニコチンが混じる

タバコを吸うことで、母乳にニコチンが混じります。よって、不機嫌、不眠、嘔吐、下痢などの急性ニコチン中毒の症状があらわれることがあります。

ママが吸わなくても…怖い受動喫煙の害

受動喫煙_

ママがタバコを吸わなくても、家族や身近な人で喫煙者がいる場合は注意が必要です。喫煙者はフィルターを通してタバコの煙を吸いますが、周りの人はフィルターを通さず副流煙をダイレクトに吸うことになってしまいます。

ニコチンは肺からだけでなく皮膚や粘膜からも吸収されるため、授乳中のママが受動喫煙してしまうと血液、つまり母乳の中のニコチン濃度が高くなってしまうのです。

タバコの煙がついた繊維からも、触れることでニコチンを吸収することになってしまいます。そのため、寝具のある寝室などで喫煙することは、受動喫煙の原因になります。

赤ちゃんを守るために禁煙を

禁煙_

以上のように、タバコは赤ちゃんにとっても吸う人にとっても、危険な影響がたくさんあります。ママはもちろん、パパや周りの人たちも、赤ちゃんのために頑張って禁煙を始めましょう。

近年は禁煙外来を行っている病院もたくさんあります。授乳中である旨を伝えて、赤ちゃんが影響を受けない禁煙方法を指示してもらうようにしてください。

育児の疲れと禁煙からストレスを感じてしまう時は、アロマハーブティーもオススメです。

どうしても吸いたくなってしまったら…

どうしても_

タバコを吸った後のニコチン濃度は、吸った後3時間〜5時間ほどでだいぶ少なくなるそう。かと言って、ニコチンがなくなるわけではありませんが、どうしても禁煙ができないママは、喫煙後3〜5時間は授乳をしないようにしてください。

また、受動喫煙を防ぐため、吸う時は必ず家の外で。家族の人にも協力してもらうようにしましょう。


いかがでしたでしょうか。
タバコは「百害あって一利なし」と言われることもあり、近年は喫煙できる場所も昔に比べかなり減少しています。タバコの恐ろしい害を知ると、その理由がよくわかりますよね。

また、小さな赤ちゃんにとって、その影響はとても大きいです。周りの人にも協力してもらって、赤ちゃんをニコチンから守ることが大切です。

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Mayumi Maruyama
Mama writer

2013年生まれの男の子と、2016年生まれの女の子の母です。バタバタの毎日ですが、お父さんに助けられながら、家族4人で楽しく賑やかに暮らしています。お気に入りのカップでハーブティーを飲むのが、心安らぐひとときです。

【監修】浅井 貴子あさい たかこ
助産師

新生児訪問指導歴約20年以上のキャリア を持つ助産師。毎月30件、年間400件近 い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児 の育児のアドバイスや母乳育児指導を実施。

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