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【助産師監修】言い聞かせ卒乳とは?やり方やケア方法について

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授乳時間はとても幸せなひと時ですね。でも、母乳をあげているママにとって、いつかは通らなければならないのが卒乳や断乳です。おっぱいのやめ時・やめ方は悩ましいものですよね。

この記事では、最近耳にするようになってきた「言い聞かせ卒乳」について触れていきます。

卒乳?断乳?方法は?


おっぱいをいつかはやめる日が来る。何となくは分かっているけれど、どういう流れでやめればいいのかいいのでしょうか。

断乳や卒乳などといった言葉は聞いたことはあるけれど、どう違うの?と疑問に思う方も多いようです。

シンプルに言えば、ママの都合でおっぱいをやめることを断乳、赤ちゃん主導でやめることを卒乳と言います。

言い聞かせ卒乳って?


この記事のテーマである「言い聞かせ卒乳」とは、おっぱいをやめる時期はママ主導で決めるものの、お互い無理のない方法で、赤ちゃんに納得してもらいおっぱいを卒業することを言います。

「言い聞かせ“卒乳”とは言っても、結局のところママの都合主導なので断乳と同じ」とする専門家もいますが、この記事では「言い聞かせ卒乳」という言葉を使って解説していきます。

言い聞かせ卒乳の方法


「言い聞かせ卒乳」は明確な定義がある用語ではないようです(筆者調べ)。

指導者によっても方法に少しずつ違いはありますが、一般に浸透している方法をご紹介します。

日を決めて十分な期間、言い聞かせをする

まずはおっぱいをやめる日を決めます。日が決まったら、お子さんに「あと○回寝たら」「カレンダーが○日になったら」おっぱいをやめるよ、と伝えます。

言い聞かせ期間は、1ヶ月は欲しいとしている専門家もいます。短すぎるとお子さんも心の準備ができませんので、余裕をもって計画しましょう。

分かりやすく、カレンダーにシールを貼っていく方法もおすすめです。

真摯に言い聞かせをする


どうせ言ってもわからない、と決めつけず、誠実に言い聞かせましょう。

お子さんの言葉の理解度にもよりますが、

「おっぱいは赤ちゃんの食べ物なんだよ」
「もう○○ちゃんはご飯が食べられるから赤ちゃんじゃないよね」
「○○ちゃんはもう大きくなってお兄ちゃんだから、おっぱいもいらなくなるね。すごいね」
「おっぱいさよならするとおやつが沢山食べれるよ」

など、状況に応じて、子どもにも分かりやすいストーリーで語りかけてあげるのがおすすめです。

ママの方も準備をしていきましょう

いざ授乳をやめるとなるとママの方が感傷的になってしまうことも多いもの。

でも、お子さんも寂しさをこらえて大好きなおっぱいとのお別れの準備をしています。ママも心を決めて毅然と臨みましょう。

言い聞かせは、子どものためだけではなく、実はママが心の準備をしていくためにも必要なのです。卒乳時のおっぱいのトラブルを回避するため、ケアの方法も早めに把握しておくと安心ですね。

その日が来たらやめましょう


いざ決めた日が来たら、これが最後のおっぱいだよと言い聞かせて、大切な時間を堪能してください。

そのあとは、せがまれてもおっぱいはあげません。かわいそうだからと「あと一回だけねと」ママ自ら約束を破るようなことはせず、すっぱりとやめましょう。

ママによっては、おっぱいに絆創膏を貼って成功した方もいるようです。

月齢が低いと、いくら事前に言い聞かせていてもなぜおっぱいをやめないといけないのか理解できないこともあるでしょう。

そういう時は、絆創膏で乳首を隠し「おっぱい痛い痛いだからもうおしまいだよ」と伝えることで、納得して諦めがつく子も多いようですよ。

アクシデントがあれば立ち止まって


そのままスムーズにおっぱいが終了できた場合は良いのですが、やめてみたはいいものの子どもの体調が悪そう、すごく攻撃的になってしまった…など、アクシデントが発生することもあります。

一度始めたらブレないのが原則ですが、状況によってはいったん中止したほうがいい場合もあります。事前に色々な状況を想定して、どうするかを決めておきましょう。

言い聞かせ卒乳の注意点

時期が大切です

言い聞かせ卒乳成功のカギは時期の見極めだと言われます。

例えば桶谷式では、一人歩きが上手に出来る、固さのある食事が食べられる、おっぱいにトラブルがない、
母子ともに健康
であることなどを挙げています。

また、月齢が低いなど単純に時期が早すぎれば、当然ママにとっても赤ちゃんにとっても険しい道のりとなりそうな予想はできますね。

可能であれば、家族の協力も望める時期がおすすめですし、保育園入園時期など、子どもにストレスがかかる時期は避けるのが無難と言われています。

専門家のアドバイスを受けよう


理想の時期があることは分かっていても、「乳首をかむので乳腺炎が治らない」「職場復帰に当たって」「妊娠を希望している」など、家庭によりおっぱいをやめなければならない様々な事情があるものです。

おっぱいをめぐっては、母子の数だけドラマがあるもの。難航することが予想されそうなときは、専門家のアドバイスを受けながらやり遂げるのも手です。

恐怖体験にはしないで!


ひと昔前はおっぱいに怖い絵を描く方法や乳首にからしをぬったりした時代もあったようです。

様々な実践報告もありますが、「お子さんにも心から納得してもらってやめる」という観点からはあまり薦められません。

絵を描くのでしたら、お子さまの気に入ってるキャラクターや好きなものの絵の方が、お子さまの気を紛らわすのにいいかもしれませんね。

言い聞かせ卒乳時のママのケア


いざおっぱいをやめてみると、おっぱいが張って痛い思いをする方が大半です。

おっぱいが作られ過ぎない程度に軽く搾乳して圧を抜いたり、入浴や運動を避けたり(血流が増えると母乳はたくさん作られるため)、詰まりを予防するため脂質の多い食事は控えるなどの対策が必要です。

母乳外来に通ってマッサージを受けたり、母乳を止める薬を処方してもらう方法もあります。また、セージなど、母乳を止める成分が入ったハーブが効く方もいます。

言い聞かせ卒乳のイメージはできましたか?


言い聞かせ卒乳についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

筆者もまだ授乳中の身なので、卒乳のことを考えるとしんみりした気分になってしまいました。

ここで紹介した言い聞かせ卒乳の方法はほんの一例です。子どもの数だけふさわしいやり方があります。

まだまだ想像もつかないという方も、もうそろそろかなという方も、いつか来るその日をイメージするお役に立てたら幸いです。

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ことまま
Mama writer

2017年1月生まれの女の子を育てている新米母です。夫と娘の3人暮らし。慣れない育児にてんやわんやで毎日が怒涛のように過ぎていきます。わが子の可愛さに後ろ髪をひかれながら、保活も頑張っているところです。

【監修】浅井 貴子あさい たかこ
助産師

新生児訪問指導歴約20年以上のキャリア を持つ助産師。毎月30件、年間400件近 い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児 の育児のアドバイスや母乳育児指導を実施。

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