赤ちゃんの心と体

【体験談】真面目すぎた私の離乳食エピソード

2019.09.03

ことまま

2017年1月生まれの女の子を育てている新米母です。夫は単身赴任なため、フルタイムで働きながら、ワンオペ育児に奮闘しています。育児疲れは仕事で癒し、仕事の疲れは娘の笑顔で癒しながら、毎日を乗り切っています。

離乳食、意気込み十分!

まずは本でしっかり勉強

娘が4ヶ月に入ったとき、離乳食の本を1冊買いました。基本的な考え方から月齢ごとのレシピまでがまとまったものです。

ゴックン期、モグモグ期、カミカミ期、パクパク期といった聞いたこともない言葉が飛び込んできました。「舌ですりつぶせる固さ」ってどのくらいなんだろう?

食事は一生続く。「食べることは生きること」という言葉もあるので、その第一歩を担うのだと思うと責任を感じ、毎日読みました。

おしゃれなベビー食器にかわいらしく盛り付けられた色とりどりの食材、唇をスプーンでやさしくノックすると笑顔で口を開ける娘・・・そんな美しいイメージでいっぱいでした。

意気揚々と離乳食開始

5ヶ月と2日になった月曜日から離乳食を開始しました。

支援センターの職員さんには「どうせやらないといけないんだから、のんびりしたら」と言われましたが、私の耳には入ってきませんでした。

まずは裏ごししたおかゆ。初日は小さじ1しか試せないので、迷った末、炊飯器で1/2合分だけおかゆを炊きました。

本によれば明日は2さじ、明後日は3さじ食べさせていいので、1日分ずつ1週間分を製氷皿に冷凍して、残りは私のお昼にしようと思いました。

いざ、初めてのおかゆを"あーん"。何とか口に入れたものの、ほぼ口からこぼしてしまいました。

私にとってはまさかの出来事。1さじを食べきれないなんて全く想定していませんでした。

「初めてだからこんなもんかな、明日は2さじだよ~」と呼びかける能天気さもむなしく、翌日も翌々日も状況は変わりませんでした。

保健センターに相談

味が悪いのかと鍋で炊いたり、すりおろしニンジンを混ぜたりしましたが、状況は同じでした。

市の離乳食教室を待てず、保健センターの栄養士さんに直接相談することにしました。

結果、「始めたのが早すぎたかも、少しお休みしたら?」と言われました。

離乳食についていっぱい調べて、満を持して始めたはずなのに・・・。挫折感でいっぱいになりながら、製氷皿のおかゆはすべて私が食べました。

2週間後に離乳食再開

再開してから

離乳食をスタートするのはどうやら勇み足だったようです。思うように進まないことがあるとは聞いていましたが、実感できていませんでした。

約2週間後に再開。当初よりは食べるようになり、野菜、タンパク質と進めていきました。

「一定量食べきれたら次の食材へ」というセオリーを守っていたら一生おかゆしか食べさせられないような気がして・・・

野菜を柔らかくするにも茹でたり蒸したり、どうすればおいしくなるのかと考えて色々試しました。

スプーンも変えてみました。しかし、娘の食が細いことは明白でした。

ただでさえ小さい娘。重大な責任を感じ、このまま栄養不足になったらどうしようと悩みました。

小児科医の言葉に涙

かかりつけの小児科は離乳食指導に力を入れていました。しょっちゅう「体重が心配」と相談する私に、「食事前後の写真を撮ってきて」と指示がありました。

それからは毎日、作った食事と、握りつぶしたご飯やひっくり返したスープでぐちゃぐちゃになった食卓回りをすべて撮りました。

2週間後、先生は「頑張ってるよ、食べないのはお母さんのせいじゃないよ」と言ってくれました。

「今度、私の教室で写真を使わせてほしいな」、そう言っていただき、涙がぽろぽろこぼれてきました。

先生からのアドバイスで心に残っているのは、「少しだけチャレンジメニューにしてあげて」との言葉。

前より少しだけ歯ごたえを出す、噛みちぎらないと食べられないようにする、といった「ちょっとしたチャレンジ」が子どもの食べたい欲をかき立てるのだそう。

周りの励ましが力に

自分が思いつめないために、離乳食の持ち込みをしていいかをあらかじめお店に確認し、外食もしました。

定食屋さんで私の好きなおかずを頼み、ごはんとみそ汁(お湯を持参し薄める)だけを取り分け、持参したおかずと一緒に与えたりもしました。

ピーク時を避けた平日の定食屋さんでは、おじいさんやおばあさんが「偉いね、よく食べる!」と声をかけてくれ、娘も普段より食が進むようでした。

娘が褒められると、私自身も褒められているような気がして嬉しかったです。

食べ方の汚い子供を公共の場に連れ出すことに否定的な意見が多いことは分かっていますが、あの環境には今でもとても感謝しています。

離乳食、後日談

離乳食に美しい思い出はあまりなく、汗と涙とイライラと無力感のローテーションでした。

それでも、少しずつの前進を積み重ね、その小さな喜びを糧に何とか幼児食までたどり着いたようなものだと思います。

2歳になった今でもよく食べるとは言い難い娘ですが、1歳の保育園入園を機に、給食だけは完食するようになりました。

この頃には、「昼は食べているのだからいいか」と朝食、夕食に多少余裕を持てるようになりました。

離乳食は「食べ物紹介」

離乳食期全体を通して「まじめすぎた」ことが私の反省点です。

「離乳食は赤ちゃんへの食べ物紹介みたいなもの。アレルギー確認さえできれば、量を食べられないのは問題ではない」。

この言葉を知ったのは完了期も終わりかけの頃でしたが、今、離乳食で悩んでいるすべてのお母さんに知ってほしい大切な考え方だと思います。

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