赤ちゃんの心と体

【助産師監修】双子の育児。あやし方や食事、寝かしつけはどうしたらいい?

2019.05.17

AMOMA編集部

妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

ただでさえ大変な育児ですが、双子の場合は負担はさらに大きくなるものです。今回は双子のあやし方、食事、寝かしつけはどうしたら良いのか、双子育児を乗り切るためのアイデアをご紹介します。

ふたり同時に泣いた時のあやし方は?


双子育児にありがちなのが、ふたり同時にぐずってしまったり、片方が泣くのにつられて結局ふたりとも泣いてしまうというような「同時泣き」。

赤ちゃんがひとりの場合は、泣き出したらさっと抱っこしてあやしてあげれば良いのですが、双子の場合はそうはいきません。

ママ一人で泣いている双子の赤ちゃんをあやすにはどうしたら良いのでしょうか。

一人を抱っこ、もう一人をベビーラックで

あらかじめベビーラックを用意しておくと良いでしょう。電動のものだとママの両手がふさがっていても自動でゆらゆらあやすことができるので便利です。

一人を抱っこ、一人をおんぶして

ふたりの赤ちゃんの首がしっかり座っており、なおかつママの体力に余裕がある場合には、一人を抱っこ、もう一人をおんぶしてあやす方法もあります。

ふたりの赤ちゃんにママの温もりを同時に与えてあげることもできます。今は二人同時に抱っこ出来る抱っこ紐も販売されています。月齢が小さいうちは十分使えます。

泣き声に動じない

赤ちゃんの元気な泣き声が二人分だと迫力があるものです。時にはその泣き声に焦ったり途方に暮れてしまうこともあるかもしれません。赤ちゃんは泣くものだと割り切ることも時に大切です。

少々泣かせっぱなしにしても、泣き声に動じず冷静に対応していく心持ちでいるよう意識してみると良いでしょう。

ひとりずつ?ふたり同時に?食事について


離乳食が始まると赤ちゃんの食事に手がかかり、ママはゆっくり食事をとりにくくなってしまいます。双子の赤ちゃんの食事はどのようにしたら良いのでしょうか。

食事はひとりずつ?ふたり同時に?

双子に離乳食を食べさせる場合、ひとりずつ食べさせる方法とふたり同時に食べさせる方法があります。

ひとりずつ食べさせる方法は時間がかかってしまうのが難点ですが、落ち着いて離乳食を与えることができます。

ふたり同時に食べさせる方法が効率的ですが、慣れるまでは慌ててしまい大変かもしれません。どちらの方法でないといけないということはなく、ママが進めやすい方法が一番です。

離乳食にママも赤ちゃんも慣れるまではひとりずつ食べさせて、慣れてきたらふたり同時に食べさせるなど、臨機応変に対応していくと良いでしょう。

お食事グッズを使って負担を減らす

離乳食は手作りのものが理想的ですが、ただでさえ大変な双子育児です。余裕のない時は市販のベビーフードも活用しましょう。

アレルゲンや添加物の配慮など、最近は安全なベビーフードが多く販売されています。離乳食初期に手がかかる裏ごしはフリーズドライのものを使うととても便利です。

離乳食の時期は食べこぼしの片付けにも一苦労です。プラスチック製のエプロンは汚れてもさっと洗え、食べこぼしの片付けが楽になります。

食事のイスの下に新聞紙を敷いておけば、汚れても新聞紙ごと捨てれば良いのでぐっと負担が減りますよ。

離乳食が完了してからはひとりで食べられるメニューを加えて

自分でしっかり食べられるようになるまでは、ママは子どもの食事につきっきりになりがちです。

おにぎりや野菜スティックなど手づかみで食べられるものや、ひと口サイズに切ってフォークで簡単に食べられるものをメニューに加えてみましょう。

ひとりが自分で食べている間にもうひとりを食べさせてあげたりすると、ママも一緒に食事がしやすくなります。

双子の寝かしつけをスムーズにするには?


双子のあやし方同様、毎日双子の赤ちゃんを同時に寝かしつけるのに疲れてしまっているママも多いのでは。双子の寝かしつけをスムーズにする方法はどんなものがあるのでしょうか。

双子の生活リズムを合わせる

双子の赤ちゃんを同じ時間に寝かしつけるためには、ふたりの起床時間、授乳、食事、お昼寝などのタイミングを同時にするのが近道です。

そうすると、夜ねむたくなるのもだいたい同じ時間帯になってくるものです。

生活リズムが身につくと赤ちゃんも規則正しい生活ができるようになりますし、赤ちゃんが寝てからママの時間も確保できます。

赤ちゃんの睡眠には個人差が大きく、寝かしけようとしてもなかなか寝てくれない赤ちゃんもいます。

毎日決まった時間に布団に入ることを続けると習慣付きやすいものですので、焦らず向き合っていくと良いでしょう。

寝かしつけに便利なグッズを利用する


あやす時と同様に、一人をベビーラックやバウンサーに乗せて揺らし、もう一人を抱っこで寝かしつけるのも良いでしょう。

グッズは赤ちゃんによって好き嫌いが分かれるので、レンタルで試してみても。

すやすや習慣を作ってくれる赤ちゃん専用にブレンドされたアロマもおすすめです。心をゆったり落ち着け、心地よい眠りに導いてくれる香りです。

「この香りがしてきたら眠る時間だよ」というような入眠儀式に上手に活用してみてください。

寝かしつけに工夫をしても寝ない…そんな時は

寝かしつけというと、やさしくトントンしてあげたり、絵本を読んであげたりするイメージがあります。

どれだけ工夫をしても寝てくれず、どちらかの赤ちゃんが遊びだしてしまって二人とも寝るどころではなくなってしまうということもあるでしょう。

そんな時に試してみて欲しいのが、ママの寝たふりです。ママが寝ている様子を見ると、ここは安心できる所だと赤ちゃんが認識して、静かに寝てくれることが多いようです。

どんな方法を試しても寝ないと困っている方は、ぜひ試してみてください。


双子育児を乗り切るためのアイデアをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。双子育児は負担がとても大きいため、ママひとりで頑張り過ぎるのは困難です。

無理をせず周りのサポートに頼ることが大切です。パパはもちろん、身近に家族がいる方は積極的にサポートをお願いしましょう。

自治体にも支援を受けられる場合が多いので、確認してみてください。双子育児を楽しく乗り切るためにも、ママひとりで頑張り過ぎないようにしてくださいね。

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浅井貴子
■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
■専門分野
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
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牛丸敬祥
■資格・免許
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