食べ物・飲み物

【助産師監修】妊婦さんにおすすめ!妊娠中の飲み物  

2018.06.29

AMOMA編集部

妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

妊娠中は栄養がそのままお腹の赤ちゃんに届くと思うと、口にする物には敏感になってしまいます。
とはいえ、妊娠中だって毎日の食事や飲み物は楽しみたいですよね。

今回はそんな妊婦さんにとって控えた方が良い飲み物、そして安心して飲める飲み物をご紹介します!

妊婦さんが控えたいカフェイン

カフェイン

カフェインの影響

妊娠中にカフェインを摂取してはいけない、ということは広く知られていますが、カフェインはなぜ妊娠中の身体に良くないのでしょうか。

カフェインには覚醒作用や精神興奮作用があり、過剰に摂取すると体内で蓄積されてしまい、中毒症状が出てしまいます。

お母さんが摂ったカフェインは胎盤を通じて、赤ちゃんにそのままのカフェイン濃度で届いてしまいます。

アメリカの研究では、1日に200mg以上のカフェインを摂取する女性は、全くカフェインを取らない女性に比べ、流産の確率が2倍になることが分かっています。

しかし、これはあくまでカフェインを一日あたり200mg以上、大量に摂取した場合をさすので、それ以下の通常摂取量にとどめておけば、過度に流産を心配する必要はないでしょう。

妊婦さんは、1日あたりのカフェイン量を150mgほどにおさえることから始め、我慢をしすぎず、徐々に日常の飲み物をノンカフェインに“切り替えていく”という気持ちを持つと良いでしょう。

カフェイン量一覧

普段の飲み物には一体どのくらいのカフェインが含まれているでしょうか。以下のグラフを参考にしてみてください。

カフェイン量 【150mlあたり】
コーヒー 60mg
ココア 50mg
カフェオレ 40mg
緑茶 30mg
紅茶 30mg
たんぽぽコーヒー 0mg
ルイボスティー 0mg
ハーブティー 0mg
※作り方によって数値は多少変動するので、目安にしてください。

ノンカフェインの飲み物

飲み物を飲む妊婦さんと母親

ノンカフェインのメリット

妊娠中は血液の循環量が増えるため、身体の水分量が妊娠前の20~30%、臨月には40%にも増加します。また、羊水の中で育つ赤ちゃんは体の水分量が90%に達します。

このように、お母さんと赤ちゃんにとって、妊娠中の水分摂取はとても大切です。

「たくさん水分は摂りたいけれど、カフェインが気になるし…。一体何を飲めば良いのだろう…。」と、悩んでいる妊婦さんも多いですよね。

妊娠中の飲み物でお困りの妊婦さんに、ノンカフェインのメリットを紹介します。

鉄分の吸収率を上げる
カフェインには鉄の吸収を妨げる成分がありますが、ノンカフェインにはそういった成分が含まれないので、鉄分を効率よく吸収することができます。

妊娠初期の貧血症状や、疲れからくるお肌のくすみ改善に効果があります。

ぐっすり眠ることができる
覚醒作用や精神の興奮作用がないので、就寝前にたくさん飲んでも、ぐっすり眠ることができます。

胃への負担が少ない
カフェインの過剰摂取は胃液の分泌を促してしまいますが、ノンカフェインだとこういった作用がないのでたくさん飲んでも胃があれるといった症状がでません。

たくさん水分補給をしなければならない妊婦さんに適しています。

妊婦さんにおすすめの飲み物

ノンカフェインでも、麦茶などは身体を冷やす作用があるため、妊婦さんにおすすめはできません。ノンカフェインかつ、妊婦さんにおすすめの飲み物をご紹介します。

ルイボスティー

ルイボスティー

ルイボスティーは鉄分の吸収を妨げるタンニンの量が緑茶の3分の1と少なく、貧血になりやすい妊娠期の女性におすすめです。

また、肌に潤いを保つフルーツ酸・フラボノイドなどのポリフェノールも多く含んでいます。

グリーンルイボスティーは、さっぱりした風味でルイボスティー独特の風味が苦手な人におすすめです。

たんぽぽコーヒー

たんぽぽコーヒー

たんぽぽの根を焙煎して作られたノンカフェインのコーヒー

たんぽぽの成分には代謝を良くする働きがあり、冷え性や便秘に効果があります。母乳育児中のお母さんたちに人気です。

アレンジ方法
豆乳、はちみつと一緒に飲むとソイラテのような味になります。黒糖で甘さをプラスするのもオススメ!

飲み物を飲む妊婦さん

妊婦さん専用のハーブティー

ハーブティーの中には妊娠中に飲んではいけない物もあります。妊婦さん専用にブレンドされたハーブティーは安心して飲むことができるので、水分補給にも適しています。

ハーブティーを飲む女性

ラズベリーリーフティー

ラズベリーリーフティーは、ヨーロッパで「出産準備のためのお茶」として伝統的に活用されているハーブティーで,出産の3ヶ月前から飲み始めると出産がスムーズになるといわれています。

※妊娠8ヶ月目から、1日2杯お飲みいただくことをオススメします。

アレンジ方法
はちみつ・お好きなジャムをカップにつきティースプーン一杯ほど入れて飲むと、フルーティーな味になり、甘い物が食べたい!という気持ちを落ち着かせてくれます。


ノンカフェインの飲み物は、妊娠中だけではなく、産後の身体にも嬉しい効果があります。また、自分なりのアレンジを加えることで飽きることなく飲み続けることができます。

妊娠を期に、身体に優しいノンカフェイン生活を始めてみてはいかがでしょうか。

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助産師/商品開発パートナー
浅井貴子
■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
■専門分野
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士
にしだかなこ
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メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
心理カウンセラー
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日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
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日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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産婦人科医

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