赤ちゃんの心と体

【助産師監修】母乳育児で赤ちゃんが便秘になる原因は?便秘解消法を伝授!

2019.12.10

ことまま

Mama writer

2017年1月生まれの女の子を育てている新米母です。夫は単身赴任なため、フルタイムで働きながら、ワンオペ育児に奮闘しています。育児疲れは仕事で癒し、仕事の疲れは娘の笑顔で癒しながら、毎日を乗り切っています。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

赤ちゃんのうんちは健康のバロメーター。
でも、母乳で育てている赤ちゃんも便秘になることがあります。
うんちが何日も出ないとママは心配になってしまいますよね。
赤ちゃんはどのような原因で便秘になるのでしょうか?解消法も併せてお伝えします。

母乳の赤ちゃんも便秘になる

一般的に、母乳を飲んでいる赤ちゃんはミルクを飲んでいる赤ちゃんより便の回数が多いことが知られていますが、母乳を飲んでいる赤ちゃんも便秘にならないわけではありません。ちゃんと母乳をあげているのにどうして?と戸惑うママもいらっしゃると思います。では、どのような理由が考えられるのでしょうか?

母乳の赤ちゃんが便秘になる原因

母乳不足

赤ちゃんのうんちが少なく、体重の増加も少ない場合に考えられるのが母乳不足です。母乳はミルクに比べて飲んだ量が分かりにくいですよね。母乳不足の場合、1回の授乳にかかる時間が長い、不機嫌(飲み足りないため)などの様子が見られることもあります。

心配な場合は、母子手帳の成長曲線グラフを参考に、赤ちゃんの体重が増加しているか確認してみましょう。

水分不足

赤ちゃんは小さな体に大人とほぼ同じ数の汗腺を持っています。結果、汗をかきやすく、大人と比較して脱水状態になりやすいもの。水分不足で便秘になるのは大人も一緒ですね。

赤ちゃんは自分で伝えることが出来ませんので、おしっこの量が減っていないか、唇が乾燥していないか等、脱水の症状がでていないか注意してみてください。

厚着

排便には赤ちゃんのお腹の動きが重要です。風邪をひかせるのが心配でついつい着せすぎてしまうこともあると思いますが、赤ちゃんの体の動きを妨げる程モコモコに着せるのは要注意。汗をかいて脱水の一因になるとともに、お腹の力が発達せず、いきむことが難しくなります。

たまに紙おむつのテープがきつく、腸を圧迫して出にくくなる事もあるようです。手が入るぐらいの隙間があるとよいでしょう。

赤ちゃんはもともと体温が高いため、大人より一枚薄着にするといいでしょう。

生理的なものや個人差であることも

母乳を飲む量に変化がない場合でも、生後1-2カ月ごろに一時的に便の回数が減ることがあります。これは、赤ちゃんの発達の過程で腸が発達し、腸内環境も変化することによる生理的な現象です。

また、赤ちゃんには個人差があり、「何日間出ていないから便秘と一概に決められないことも。母乳の吸収力が良いことで、排便量や回数が減る場合もあります。排便間隔を記録するとともに、機嫌が悪いなど、いつもと違う様子がないかもみてみましょう。

赤ちゃんの便秘の解消法は?

母乳や水分を十分に与える

授乳量や回数が足りているのか検討してみましょう。母乳が足りていない場合は、食事や水分がしっかり摂れているか確認を。母乳育児用のハーブティーもおすすめです。

おなかマッサージ

赤ちゃんのおなかをマッサージし、腸の動きを助けてあげましょう。マッサージは腸の向きに沿って、優しい力で行うことが大切。「の」の字マッサージがおすすめです。摩擦が強い場合は、赤ちゃんにも使える低刺激なオイルを使用しましょう。

助産師浅井先生が、動画にてのの字マッサージや、便秘解消体操の方法をご紹介しています。よろしければご参考にしてくださいね。

運動の手助けを

ねんね期の赤ちゃんは自分では運動できません。股関節を優しく伸び縮みさせてあげたり、うつぶせにしてあげるなど、運動の手助けをしてあげましょう。

運動することで腸の動きも活発になります。また、動きやすいよう衣服をこまめに調節してあげましょう。
※うつぶせは赤ちゃんの発達に応じて、決して目を離さず、慎重に行ってください。

綿棒浣腸

色々試しても便秘が解消されない場合は、浣腸をしてあげましょう。大人用綿棒にベビーオイルやワセリンをつけ、肛門から1㎝程度差し込んで、軽く刺激します。

浣腸はクセになるなどと言われることもありますが、赤ちゃんの場合は心配いりません。便秘を放っておくと、腸の中でうんちの水分が吸収され、ますます固くなり、出にくくなりますので、3-4日出る様子がなければ、浣腸を行いましょう。


いかがでしたか?
便秘の原因、解消法とも、考え方は大人の便秘と似ていますね。
赤ちゃんの様子を観察し、本当に便秘なのかを見極めるとともに、適切な対処を行ってあげましょう。

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浅井貴子
■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
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