赤ちゃんの心と体

【助産師監修】赤ちゃんが泣き止まない原因と対処法

2015.09.16

AMOMA編集部

妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

人生で一番の大仕事とも言える出産を終え、さあ赤ちゃんとの生活がスタート!張り切るママの前に立ちはだかる最初の壁が「赤ちゃんが泣き止まない」という悩みです。

特に、初めて赤ちゃんを育てるママの場合は、泣き止まない赤ちゃんを前にどうしたらよいのか途方に暮れてしまうことも多いですよね。そんなママ達に、赤ちゃんが泣き止まない原因と対処法をご紹介します。

泣き止まないからだの原因

泣き止まないからだの原因600

快適なお腹の中から急に外の世界に飛び出した赤ちゃんは、環境や身体の変化に敏感に反応しています。ひとつひとつ不快の原因を取り除いて、泣き止ませてあげましょう。

1.おなかが空いて泣き止まない

赤ちゃんは大人と違い、空腹を我慢することができません。お腹がぺこぺこな場合もありますし、ちょっとだけ飲みたい気分の時もあります。授乳間隔が短くなってもいいので飲みたい素振りを見せたら、好きなだけ飲ませてあげましょう。

特に母乳のみで育てている場合は、おっぱいの出が悪かったということも考えられます。ミルクを足してあげたり、母乳の出を良くするハーブティーなどを飲むのもオススメです。

2.暑さ・寒さで泣き止まない

新生児期の赤ちゃんは自分で体温調節をすることができないため、泣いてママに知らせます。赤ちゃんが快適に過ごせる温度は20~25℃と言われています。エアコンをうまく利用したり着るもので適温に調節してあげましょう。

子育てに不慣れなママの場合、着せすぎていることがあります。赤ちゃんの着衣は、大人より一枚少ないくらいで丁度良いとされています。

3.眠くて泣き止まない

外の変化に左右されない快適なお腹の中で過ごしてきた赤ちゃんは、昼と夜の区別がまだついていません。そのため一度に眠れる時間も短く、一人で上手に眠ることができません。またその眠気を不快に感じて泣いてしまうこともあります。

抱っこをしてゆらゆらしてあげたり、トントンしながら添い寝してあげたり、部屋を暗くする、赤ちゃん専用のアロマを使うなど、赤ちゃんに合った眠りやすい環境を作ってあげましょう。

「赤ちゃんをスムーズに寝かしつける方法」もご紹介しています。参考にしてみてください。

上記の原因以外にも、オムツが汚れていたりゲップが出ずに泣いている場合もあります。ひとつひとつの原因に対処しているうちに、泣き方によって赤ちゃんがどうして欲しいのか分かるようになってきますよ。

泣き止まないこころの原因

安心している赤ちゃん
ママが大好きでママがいないと生きていけない赤ちゃんは、「さびしい」「もっとかまって」「抱っこしてゆらゆらして欲しい」といったこころの原因で泣くことがあります。
まだ言葉がしゃべれないため、泣くことでしか感情表現をすることができません。

泣いているうちに何故泣いているのかも分からなくなってしまうことも。こうした精神的な原因の場合は、以下にご紹介する対処法を試しながら、赤ちゃんの気持ちを落ち着かせてみてください。

対処法1. 気分転換させる

抱っこしながら部屋を移動したり、思い切って外に出て環境を変えてみましょう。またベビーカーを使用したり、ドライブに出るのもひとつの手です。その振動でいつの間にか泣き止み、寝てしまう赤ちゃんも多いようです。

対処法2. 胎内環境に近付ける

換気扇・ドライヤー・テレビの砂嵐・ビニール袋のカシャカシャ音・水の音は、胎内音に近いと言われています。羊水の中にいたせいか雨の日はよく寝るお子さんが多いようです。これらの音を聞かせてあげながら、抱っこでゆらゆらしてみましょう。バスタオルやおくるみで赤ちゃんの身体を丸く包み込むように抱っこし、ママの心臓の音を聞かせてあげると安心して泣き止みます。

対処法3. ママの声を聞かせる

赤ちゃんはお腹の中にいる時から聞いていたママの声が大好き。
たくさん話しかけてあげたり、やさしく童謡や子守歌を歌ってあげてください。テレビやスマホに夢中にならず、赤ちゃんの目を見てスキンシップをとることが大事です。

対処法4. 他の人に頼ってみる

泣き止まない赤ちゃんにイライラしたり焦ってしまうママの気持ちは、すぐに赤ちゃんに伝わってさらに泣き止まないという悪循環になってしまいます。パパとママではどうしようもなくなった時には、おじいちゃんおばあちゃんを頼ってみるのも良いでしょう。抱く人が変わっただけで不思議と泣き止むことがありますよ。

対処法5. アロマオイルを使用する

赤ちゃんの気持ちを落ち着かせる効果のある赤ちゃん専用ブレンドアロマに助けてもらいましょう。ディフューザーやオイルウォーマーがなくても、ハンカチや肌着に垂らすだけでも十分効果を得ることができます。

泣いてもいいんだよ

赤ちゃんを見て微笑むママ
「黄昏泣き」に代表されるように、特に原因もなく泣いてしまう赤ちゃんに対しては、ご紹介した様々な対処法も効き目がないかもしれません。

泣き止まない我が子にイライラしてしまうと、赤ちゃんはその小さな身体でママの感情を敏感に察知します。まずはママ自身がリラックスした気持ちになり、「泣いてもいいんだよ」と余裕をもって受け入れることで、赤ちゃんも自然と泣き止みやすくなります。

わが子に対しイライラしてしまう自分を母親失格と思う必要は全くありません。赤ちゃんが泣くということは、感情表現が出来ているということです。感情表現が豊かな子は、愛されて育っている証拠です。

大人になっても泣き止まない人はいないので、「いつか泣き止む」と思って自信をもって赤ちゃんとの生活を楽しめるといいですね。

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助産師/商品開発パートナー
浅井貴子
■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
■専門分野
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
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日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
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産婦人科医
牛丸敬祥
■資格・免許
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
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産婦人科医

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