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【助産師監修】無排卵月経の原因・症状とその治療 妊娠への影響は?

2018.09.21

女性の体は想像以上にデリケートです。一見月経があるように見えても、排卵されていないことも…

今回はこの排卵がないまま月経が訪れてしまうという「無排卵月経」についてお話ししていきます。

排卵とは

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まず、正常な排卵について改めて説明していきます。

卵巣のなかには、産まれた時から妊娠するために必要な卵のもとが入っています。それを原始卵胞といい、この原始卵胞は数万個あります。

毎月たくさんの原始卵胞のうちからいくつかがホルモンの影響によって卵胞へと発育し、その中の一つだけが卵巣から飛び出します。これを排卵といいます。

無排卵月経が起こってしまう原因

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無排卵月経は主に脳にある視床下部という部分の乱れによって起こります。視床下部は体内のホルモン分泌の司令塔のようなところです。

月経は子宮の現象と思われがちですが、実はこの視床下部によってコントロールされています。月経を起こすのに直接影響するのは、エストロゲンやプロゲステロンといったホルモンです。

このエストロゲンやプロゲステロンも視床下部によってコントロールされています。

排卵は、この視床下部が卵巣から「卵胞が成熟してきました」という報告を受けとったら、今度はこの成熟した卵胞に排卵を起こさせる「黄体ホルモンを分泌してください」という指令を出します。

この排卵に重要な役割を持つ視床下部がなんらかの影響を受けると、うまく指令を出せない、受け取れないといった状況に陥り無排卵月経となってしまいます。

なぜ視床下部が働かなくなってしまうの?

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視床下部はとってもデリケート。心身どちらに対してのストレスでも影響を受けて、うまく働かなくなってしまいます。

引っ越し、転職、身近な人を亡くす、様々なことから視床下部が乱れてしまいます。最近多いのが、夜型で残業が多かったり夜に仕事をしている人です。

卵巣は夜8時になると寝る臓器といわれています。また、無理なダイエットが視床下部に与える影響はかなり大きいといわれており、注意が必要です。

無排卵月経のサイン

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実は排卵していなくても月経はきます。正しくは、無排卵性出血、生理様出血といいますが、見た目には出血するという点で変わりないので気づかないこともあります。

本来はエストロゲンの作用で、子宮内膜は血液で厚くなり、子宮にふかふかの布団をつくります。そして、プロゲステロンの作用で受精卵が着床しやすいように準備が整います。

受精しなかった場合には必要なくなった子宮内膜が剥がれ落ちます。これが通常の月経の仕組みです。

ところが、エストロゲンの分泌まではうまくいっても、プロゲステロンがうまく分泌されないと、排卵が起こらないことがあります。

それでも、エストロゲンによってできた子宮内膜の布団は剥がれ落ち、出血します。これが生理様出血です。

どういった症状があるの?

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無排卵月経の場合、下記のような症状がみられます。

◆生理がきても少量の出血しかない
◆以前までひどかった生理痛が最近はなくなった
◆生理周期が25日よりも短い
◆生理周忌が40日以上
◆10日以上もダラダラと出血が続く
◆出血量が以上に多い

中でも多くみられるのが出血が長期間ダラダラ続くケースです。治療をすれば治るといわれている病気です。 2週間出血が続いたら早めに病院へ行きましょう。

病院へ行く前に自分で出来る事

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基礎体温をつける

まずは基礎体温をつけてみましょう。体温の変動が0.3 ℃以下なら無排卵の可能性があります。基礎体温は、一般の体温計よりも目盛りの細かい婦人体温計で測ります。

基礎体温計はドラッグストアでも売っています。

測る時間帯は寝起きすぐに、動いたりする前の安静時です。バラバラだと正しく測れないので注意が必要です。

表にすると、体温の上下がわかりやすいですが、面倒な場合は最近は便利なアプリもいろいろあるので利用してみるのもオススメです。

体温の低温状態がいつまでもつづいていて、高温状態がないときは排卵が起こっていないと考えられます。

気になる事をメモする

無排卵月経かもという症状があったときには、気になる事をメモしておきましょう。
(例:出血の量や状態・生理痛の有無や程度)

メモしておくことで、病院を受診することになった際に体の状態を的確に伝える事ができ、スムーズに治療へとはいれます。

排卵検査薬を使う

排卵を起こすホルモンが尿中に分泌されることを用いた検査薬です。市販されていて、スティックに尿をかければ約15分で測定可能です。排卵日かどうかを調べることができます。

無排卵の場合も、陽性反応が出るケースもあるので注意しましょう。

早めに病院を受診しましょう

無排卵月経では、月経があるようにみえて排卵がないので、このままでは妊娠することができません。放っておいても治りにくくなるということはありませんが、なるべく早めの治療をオススメします。

ストレスやダイエットが原因の場合も

無排卵月経では、ダラダラとした出血が続くことによって貧血などの症状もでることがあるからです。今は大丈夫でも、心理的ストレスなど、人によっては些細なことでも無排卵になる可能性があります。

なかでも、気をつけたいのがダイエットです。1ヶ月3キロほどの減量でさえ生理不順を招き、5キロ以上の減量は生理が止まってしまうこともあります。

生理が止まってしまうと、無排卵より治療が難しく厄介になってしまうので気を付けなければなりません。

無排卵月経の治療方法

排卵誘発剤
排卵そのものを人工的に起こす方法で、クロミフェンというお薬がよく使われます。視床下部に働きかけ、排卵に必要なホルモンの分泌を促します。

生理様出血に合わせて飲むお薬ですが、効果がでるまでは個人差があり、2、3回飲んでよくなる人もいれば、1年かかる人もいます。

漢方薬
即効性がなく効果も確実とはいえませんが、基礎体力もつき、徐々に視床下部の機能を取り戻すこともできます。1日3回気長に飲む必要があります。

カーフマン療法
ホルモン剤で、人工的生理を起こさせる療法です。外部から、エストロゲンやプロゲステロンを補充することで、視床下部の働きを休ませることが目的です。

直接排卵を促すというわけではなく、この補充をやめたときに自発的に視床下部が正常運転するのを導く療法です。


婦人科の病気は、少しでも早く治療を始めることが大切です。上記に一つでも当てはまることがあったら、迷わずに病院で検査することをおすすめします。

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浅井貴子

助産師

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