ママの心と体

【助産師監修】つらい産後うつ―その原因、症状、対策は?―

2018.10.10

待ちに待った出産!赤ちゃんが生まれて嬉しいはずなのに、気分が落ち込んだり、イライラしたりしてしまう・・・。

子育て経験者であれば、このような経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

落ち込んだ状態が一時的ならマタニティブルーで終わることも多いといわれていますが、長引く場合には「産後うつ」の可能性があります。

そこで、今回は産後うつの症状、原因、対策についてご紹介します。

産後うつとは?

産後うつ(PPD:Post-Partum Depression)とは、出産後に2週間以上抑うつ状態が続く病気で、うつ病の一種です。

出産後2~3週間で発症する人が多いですが、3~4ヶ月経ってから発症する人もいます。

産後の女性の約10~20%がかかるといわれており、主な症状としては以下のようなものがあげられます。

・イライラする
・憂鬱になる
・疲れやすい
・涙が出る
・不安定な気持ちになる
・食欲不振
・不眠

育児への不安が込み上げてきたり、赤ちゃんや夫への愛情を感じられたくなったりするのも、産後うつの特徴です。

原因はホルモンバランスと生活環境

ホルモンバランスの乱れ

産後うつの主な原因の一つは、出産後のホルモンバランスの乱れです。

妊娠中に分泌されていた女性ホルモンのエストロゲンプロゲステロンが激減し、授乳ホルモンであるプロラクチンが急増することで、ホルモンバランスが大きく変動します。

このホルモンバランスの乱れが、自律神経に影響を及ぼし、産後うつの症状を引き起こします。

育児のストレス

本来なら、育児は数年という短い間のママと赤ちゃんの素敵な時間です。

しかし、授乳や夜泣きなど1日中赤ちゃんに付きっきりの生活で、ママは家事どころか自分の食事の時間すらままならなくなります。

そのため、身体的にも精神的にも疲れ切ってしまいます。

状況を改善しようと、育児本を読みあさっては見るものの、なかなかうまくいかず、自分の育て方が間違っているのではと、さらに不安になります。

狭くなってしまう人間関係

赤ちゃんが小さいうちは、育児に追われてしまうため、周囲の人と会う時間を作ることが難しくなります。

さらに近所付き合いの少ない核家族であったり、夫の帰りが遅く話す時間が取りにくかったりすると、悩みや不安を誰にも話すことができなくなってしまいます。

そうなると、孤独感を感じ、さらに人間関係も自分の視野も狭くなり、一人で抱え込んでしまいます。

関連記事:「転勤族の妻~夫以外話す人がいない孤独~」

産後うつへの対策は?

ホルモンバランスを整える

産後うつを解消するためには、大きな原因の一つであるホルモンバランスの乱れを整えることが大切です。そのときに役立つのがアロマオイルです。

ゼラニウムなど女性ホルモンのバランスを整えてくれる精油が配合されたものを使うことで、産後の乱れやすい心と身体を落ち着かせることができます。

完璧にやろうと思わない

産後うつになりやすい人の性格として、「頑張りや」「一生懸命」「まじめ」といったものがあげられます。

このような完璧主義の性格の人は、子育てが思い通りにいかないと、自己肯定感が低くなり落ち込みやすくなります。

赤ちゃん一人一人が違う人間であるように、成長に違いがあるのは当たり前です。

子育てに熱心な分、育児本などを参考にする方も多いとは思いますが、書いてあることにとらわれすぎないようにしましょう。

とにかく誰かに話す

心の中にあるイライラや不安は誰かに話すだけで苦痛が解消され、安定感を得ることができます。

そのため、一人で抱え込まずに、夫やママ友と話す時間を作るようにしましょう。

新生児訪問で相談する

厚労省が創設した「こんにちは赤ちゃん訪問」事業というものがあります。

全国の自治体、市町村が行っており、助産師や保健師などの医療職が訪問して、育児の相談だけでなく産後ママの気持ちの相談に乗ってくれます。

エジンバラ評価票といい産後うつを点数化する評価票もあります。

他のママやパパと交流する

出産した産婦人科や市町村によっては産後学級や育児学級といった産後のママやパパを対象としたプログラムを行っているところがあります。

そのような機会を利用して、育児について学んだり、ほかのママやパパと交流する時間をもったりすることもおすすめです。

抑うつ状態が長引く場合には受診を

産後うつは病気であるため、自分で治そうと無理をせず、心療内科や精神科を受診しましょう。心療内科や精神科では、主にカウンセリングや薬物療法を行います。

薬を処方された際には、医師の指示に従って正しく服用してください。

心療内科や精神科に行くことに抵抗がある場合は、出産時に利用した産婦人科で相談してみるとよいでしょう。

また、自分が産後うつであることを自覚していないケースも多いため、周囲の人が気づいたときは受診を進めるようにしましょう。


産後の心身のバランスの乱れは、多くのママが経験することです。とはいえ、自分一人で抱え込む必要はありません。

周りの力を借りたり、リラックスできる方法を活用したりして、赤ちゃんとの時間を笑顔で過ごせるようにしましょう。

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AMOMA編集部

妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

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