赤ちゃんの心と体

【助産師監修】赤ちゃんや子どもにマスクは必要?

2018.06.12

Yoneco Oda

Mama writer

2010年生まれと2016年生まれの姉妹を育児中のママです。おっとりマイペースな姉と、好奇心旺盛でパワフルな妹。姉妹でも性格の違う二人の様子に、子育ての新鮮さや面白さを感じている今日この頃です。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

風邪やインフルエンザが流行り出すシーズンになると、自分の子どもが感染しないか心配になりますよね。

大人ならマスクをつけて感染予防ができますが、赤ちゃんや子どもはマスクをつけることができるのでしょうか?

今回は、赤ちゃんや子どもにマスクは必要なのか?つけるとすれば何歳くらいからか?嫌がる場合はどのように子ども伝えればよいかを紹介します。

赤ちゃん、子どもにマスクは必要?


マスクの着用は、病気を予防するという点で有効な手段になります。

マスクを着用して口と鼻を覆うことで、飛沫感染などによるウイルスや菌の侵入を防ぐことができます。

そして、呼吸による加湿の効果が高まり、のど・鼻を潤してくれるので、冷たい風で荒れたり傷ついたのど・鼻の粘膜を保護してくれます。

また、周囲にウイルスや菌をまき散らさないというエチケットの意味でもあります。

何歳から使えるの?


市販されているマスクを選ぶときには、対象年齢をチェックしましょう。赤ちゃん用のマスクは、1歳半以上を目安にしているメーカーが多いようです。

赤ちゃん用マスクは、繊細な赤ちゃんの肌にも優しい素材で作られているものが多くあります。耳ひもの部分もやわらかく、つけても痛くならないように作られていますよ。

もちろんワイヤーは入っていません。着用の際には、商品の注意事項を確認するようにしてくださいね。

1歳半を迎えた赤ちゃんは試してみてもいいかもしれませんね。

マスク着用の注意点


小さな子どものマスクの着用には、安全への配慮が必要になってきます。赤ちゃんは呼吸が苦しくなっても言葉で伝えることができません。

赤ちゃんがマスクを着用したことで、呼吸困難などの事故につながる可能性もあります。マスクを小さな赤ちゃんが使用する場合は十分に気を付けましょう。

着用したら、赤ちゃんに苦しそうな様子はないかを見て、十分に注意を払ってあげてくださいね。嘔吐した時などは気をつけてください。

中には、嫌がる赤ちゃんもいると思います。赤ちゃんは自分が不快に感じるものを嫌がります。

大人でもマスクをすると、息苦しさを感じるのですから赤ちゃんなら、なおさら強い不快感を感じるのかもしれませんね。

嫌がる場合は、無理に着用させると事故につながる恐れもありますので、させない方が良いでしょう。寝ている時も危ないので、マスクは外すようにしましょう。

子どもがマスクを嫌がる時は?


幼児になると、マスク着用時の呼吸困難などの事故の恐れは減ってきますが、今度は「つけたがらない」、「着用してもすぐに外してしまう」などといったことがでてきますよね。

私の子どもも3歳の頃に初めてマスクをつけさせたところ、「鼻水がついて気持ち悪い・・・」と言って10分足らずで外し、机の上に放置されてしまいました。

風邪予防や風邪を他の人にうつさないためにも親としては着用して欲しいと思うのですが、子どもにとってマスクは「窮屈」、「呼吸がしづらい」などの理由で好んでつけたいものではないようです。

子どもにマスクをしてもらうために


では、どうすれば子どもにマスクを着用してもらえるのでしょうか?

マスク着用の作戦

・ 好きなキャラクターや柄のマスクを自分で選ばせる

・ 人ごみにいくときだけや咳がおさまるまでなど、短い期間に決める

・ マスクに好きなシールを貼ってあげる

・ 手作りのマスクをプレゼントする

・ パパ・ママや兄弟もマスクをして、「みんな一緒だね」と着用するように誘う

など、子どもがその気になるような働きかけをして着用をうながしてみましょう。

マスクをつける意味を伝える


物事の意味がある程度理解できる年頃であれば、マスクをする意味を分かりやすく伝えてあげると納得してくれるかもしれませんね。

「マスクをつけるとバイ菌さんがお口の中に入ってこないよ」や「お友達に風邪をうつさないようにするためだよ」と。

風の冷たい時期などは、案外、マスクを着用していると温かいことに気付いて、進んでつけてくれるようになるかもしれません。

インフルエンザ時はペパーミントやティツリー、花粉症などのアレルギー性鼻炎の時はユーカリなどの精油をマスクの外側につけてアロマで気分転換する事も出来ます。

いい香り・好きな香りがあると子どももマスクを着用しやすくなるかもしれませんね。

健康的な環境を整える


マスクをすることで、風邪を予防する効果はある程度望めますが、風邪に負けないために他にも大切なことは、お子さんが風邪に感染しにくい環境作りをすることです。

風邪やインフルエンザの流行期には、なるべく人ごみに行くのを避ける、家族が家庭にウイルスや菌を持ち込まないようにマスクを着用する。

また、帰宅時の手洗い・うがいを習慣にする、室内の温度や湿度の管理には気をつける、水分補給をこまめにする、などの予防対策を行うようにしましょう。

そして、親子ともども風邪に負けないように健康的な生活を送ることも忘れないようにしましょうね。

【関連する記事】
【助産師監修】新生児・赤ちゃんの鼻づまり-原因と解消法-
【助産師監修】授乳中、インフルエンザにかかってしまったら…?ー予防と対処法ー

あなたの授乳の悩み、話してみませんか

先輩ママのほっとLINE

スタッフは全員ママ
気軽にLINEしてくださいね

先輩ママのほっとLINE先輩ママのほっとLINE

※LINE相談の対応時間は平日10:00~16:00

INSTAGRAM 授乳や子育てに関する情報満載! amoma_naturalcare

フォローする
This error message is only visible to WordPress admins
There has been a problem with your Instagram Feed.

カテゴリーランキング

AMOMAコラムについて

妊娠、出産前後はママにとっては初めてのことばかり。「これってあってるのかな?」 「大丈夫かな?」と不安や疑問に思った時につい手に取りたくなるような情報をお届けしたいと考えています。そのため多くの情報は助産師をはじめ専門家の方々に監修。テーマから読めるようになっていますので、ぜひ気になるものから読んでみてください。あなたの不安や疑問が解決できるお手伝いになれば嬉しいです。

AMOMAのパートナー

助産師/商品開発パートナー
浅井貴子
■資格・免許
看護師、助産師、IFAアロマセラピスト、JMHAメディカルハーバリスト、NCA日本コンディショニング協会認定トレーナー
■専門分野
母乳育児、新生児~幼児にかけての育児相談全般、アロマやハーブを使用した産前、産後ケア 代替療法全般
管理栄養士
にしだかなこ
■資格・免許
管理栄養士・幼児食アドバイザー
■専門分野
メンタルヘルス食カウンセリング、子供の心を育てる食育講座、企業向け健康経営セミナーなど
心理カウンセラー
佐々木明子
■資格・免許
日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
■専門分野
心理カウンセラー
産婦人科医
牛丸敬祥
■資格・免許
日本産婦人科学会会員その認定医、産婦人科専門医、日本ソフフロロジ学会会員、東京オペグループ会員、日本アロマテラピー学会会員
■専門分野
産婦人科医

リクエスト募集

AMOMAではエキスパートに聞きたい授乳期の不安やお悩みを募集しています。頂いたリクエストについてラジオ、コラム、動画でお届けします!

リクエストする

その他のお問い合わせはこちらから

MAILメールで問い合わせ
TOP
閉じるボタン
バナー画像