赤ちゃんの心と体

【助産師監修】ノロウイルスから赤ちゃんを守ろう!-こうしてわが家は乗り切った-

2017.02.10

毎年冬になると心配になるのがノロウイルスの流行。下痢や嘔吐、発熱などの症状を起こす感染性胃腸炎です。免疫力の低い小さな子供は大人に比べ症状が重くなりやすい怖い病気です。

わが家は昨年娘が産まれた直後に、なんとパパがノロウイルスに感染!

このタイミングにどうしよう…と慌てましたが、誰にも感染することなく乗りきることができました。ぜひ参考にしてもらいたいノロウイルスの対処法をご紹介します。

赤ちゃんは免疫があるから大丈夫!?

赤ちゃんは生まれつきママから免疫をもらっているから、産まれてからしばらくは病気にかからない。そんなことを耳にしたことはありませんか?

実はこれは、すべての病気に当てはまるわけではなく、水ぼうそう、はしか、風疹、おたふく風邪などの病気は母体内にいたときにもらった抗体で守られるのに対し、ノロウイルスは母子免疫が効かないウイルスの一つだと言われています。

手洗い・うがいが効果的と言われているノロウイルスですが、小さな赤ちゃんは手洗い・うがいができません。そのためにも、家族がしっかりと予防し、感染しても赤ちゃんにうつさないことが重要です。

家族がノロウイルスに感染してしまったら…二次感染を防ぐために

わが家の場合は感染者がパパだったので、とにかく私と子供たちがうつらないように、パパの協力のもと、基本的には部屋を分けて生活し、トイレなど共同の空間はあるので、全ての部屋の手で触る場所(ドアノブや洗面台など)を頻繁に消毒しました。

そして、ノロウイルスはアルコールに対し耐性があるため、強力な除菌効果のある次亜塩素酸水を使用しました。

次亜塩素酸水は厚生労働省が食品添加物として認可していて、赤ちゃんがいる家庭でも使える点が安心です。次亜塩素酸水を薄めたものを超音波加湿器で噴射し、空間除菌も行いました。

嘔吐物の処理やトイレ掃除のときも、次亜塩素酸水で。もちろん、マスク・使い捨てのビニール手袋は必須です!

アロマでもティーツリーやペパーミントなど殺菌作用があるものがあります。常備して拭き掃除などに活用してみてもよいでしょう。

ママがかかってしまったら…授乳は大丈夫?

ママが感染してしまった場合、特に母乳育児の場合は赤ちゃんにうつってしまわないか、とても不安になりますよね。しかし、ノロウイルスは母乳から感染することはありません。

むしろ、ママの体内で作られた抗体が授乳により赤ちゃんへ届けられるので、赤ちゃんの免疫力をアップさせ、ノロウイルスに感染しにくくなる、また万一感染しても症状が軽くなると言われています。

ただ、菌が手や服についたままだと感染率は上がりますので、嘔吐した後は必ず着替えることや、抱っこする前には念入りに手を洗って消毒をする事を忘れずに!

きついときは授乳しなければと頑張り過ぎないで、赤ちゃんのお世話や家事はパパや頼れる家族にお願いするなどして、ママはゆっくり身体を休めることが大切です。

それでも、赤ちゃんがかかってしまったら!?…母乳は天然のワクチン!

胃腸炎で傷んでしまった赤ちゃんの胃腸の粘膜の負担にも、消化のよい母乳が一番と言われています。

また、下痢や嘔吐がある場合は、水分補給に気をつけながら、一回の授乳量は少なめにしてこまめな授乳をするのが望ましいそうです。下痢を繰り返すので、おむつが汚れたらすぐに取り替え、きれいな状態を保ちましょう。

おしりふきなどで拭くとこすれておしりが赤くなるので、ぬるいシャワーで洗い流したりお湯を含ませたコットンやガーゼで優しく洗ってあげるのもオススメです。

その後、しっかり水分を拭き取り乾かし、最後にカレンデュラオイルでおしりまわりのケアをし、肌トラブルを防ぎましょう。

嘔吐物やオムツの処理の際にはマスク・手袋を。使用した雑巾やタオルなどはそのままビニール袋に入れて密閉して廃棄しましょう。そして処理後の手洗いは、念入りに。

汚物がついた可能性のある衣類は、しっかり消毒し、ほかの家族の洗濯物と分けて洗濯するようにしましょう。


もし赤ちゃんが感染してしまい辛そうにしていたら、ママは夜も眠れなくなるほど心配になってしまうでしょう。ノロウイルスに対するワクチンは開発が進められているものの、現在実用化されているものはまだ存在していません。

母乳は赤ちゃんにとって最も安全で効果的な「天然のワクチン」と言われています。母乳育児で、赤ちゃんと家族みんなが健やかで楽しい冬を過ごせるよう徹底して予防しましょう!

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Mayumi Maruyama

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2013年生まれの男の子と、2016年生まれの女の子の母です。バタバタの毎日ですが、お父さんに助けられながら、家族4人で楽しく賑やかに暮らしています。お気に入りのカップでハーブティーを飲むのが、心安らぐひとときです。

浅井貴子

助産師

新生児訪問指導歴約20年以上キャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児アドバイスや母乳育児指導を実施。

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