母乳育児Q&A

赤ちゃん連れの避難生活、衛生編~簡易おむつの作り方~

2020.07.08

AMOMA編集部

妊活中~産後の育児期は、かけがえのない喜ばしい時間であるとともに、時には不安や心配の方が多くなることもあります。“AMOMAよみもの”を通して少しでもその不安を解決し、笑顔で過ごすお手伝いができればと願っています。

赤ちゃん連れの防災を考えるタイミング

大人だけの場合とは異なり、妊婦さん、そして赤ちゃんがいる状態での災害への備え方は変わってきます。さらに赤ちゃんは液体ミルクなど授乳に関するものから、離乳食など月齢が進むにつれ必要な物も変化していきます。

防災グッズは時間とゆとりがある時に準備しておきましょう。

東京都がまとめた防災グッズのリストです。印刷して使えるようになっています。
また各自治体でも用意があるかもしれませんので、ご自身が使いやすいものを参考にされてください。

避難生活でおむつが少ない、足りないとき

では、実際に避難生活をすることになった場合、どのような問題が出てくるでしょう。

避難生活中は十分な枚数のおむつが用意できないことも多いですよね。また、支援物資が届くまでの間、おむつが全くないことも。

枚数が足りないときは外側部分を再利用し、全くない場合は代用品をつくってしのぎましょう。

避難生活でおむつが少ないとき

おむつの消費量を減らすため、赤ちゃんの肌に触れる部分に生理用ナプキンやタオルなどを敷き、汚れたら取り換えましょう。

オムツの中の吸収体まで汚れてしまった場合でも、吸水体を生理用ナプキンやタオルで代用すれば、外側の部分をおむつカバーとして使うことができます。

避難生活でおむつがないとき

おむつがない場合は、レジ袋とタオルを使って簡易おむつを作ることができます。東京都が作成した「東京防災」という防災ブックより、作り方をご紹介します。

1. 大きめのレジ袋を用意します。持ち手の端と両脇を切って開きます。その上に清潔なさらしやタオルなどを畳んでおきます。

2. 布の上に赤ちゃんのお尻がくるように寝かせ、上側になった持ち手部分を赤ちゃんのお腹の前で結びます。

3. 下側の持ち手部分をT字帯の要領でお尻からお腹の前に入れ込みます。

4. 余った部分を下に折り返します。余った部分が外れやすい場合は結んでしまっても良いでしょう。

もしペットシートなどが余っている場合は、それをおむつ代わりとしてお腹に直接巻いたり、生理用ナプキンやさらし、タオルの代わりに中に敷いて使うこともできます。

「東京防災」という防災ブックは、ほかにも役に立つ情報が載っていますので、ご覧ください。

おむつかぶれを防ぐには?なってしまったら?

避難生活はこまめにおむつを取り替えられず、どうしてもおむつかぶれになってしまいやすい状況です。

おむつかぶれを防ぐため、また、なってしまった場合は症状を軽減するために以下の方法でケアしてあげてください。

1. ティッシュペーパーや使い捨てができる布をぬらしてうんちをふき取ります。

2. ペットボトルに入れたお湯(なければ人肌に温めた水)で、おしりを洗います。

3. 石けんがあれば1日1回は最初に石けん水で洗い、次にお湯で洗い流します。(1日に 1 回で十分です)

4. 乾いた布などを押し当てて水分を取ったのち、よく乾燥させてからおむつをあてます。

おむつかぶれ防止、症状軽減のためには、できるだけよく乾燥させ、ぬれた状態でオムツをしないことがポイントです。

避難生活でお風呂に入れられない、お尻ふきがないとき

避難生活中は水が本当に貴重です。そんな中、場合によってはお風呂に入れてあげることもなかなかできないこともあります。

そんなときのために少量のお湯で、皮膚をきれいにする方法をご紹介します。

お湯でしぼったタオルで汚れを取り除き、乾いたタオルで水分をふき取ります。タオルがないときはティッシュペーパーでもOKです。

ふく順番は、顔→手→胴体(胸・おなか)→背中→足→おしり周辺。衛生上、この順番でふくように気をつけてくださいね。

石けんがある場合は、手で泡立ててつけて、石けん分が残らないように濡れタオルで何回かふきましょう。

お湯に余裕があれば、外陰部は洗い流してあげましょう。タオルに余裕があるようなら、最後に乾いたタオルでもう一度ふいてあげてください。

また、赤ちゃんのごはんに関する情報「赤ちゃん連れの避難生活、食事編~ミルクや離乳食がないとき~」もあわせてお役立てください。

避難生活中のみなさまへ

赤ちゃんがいると、とても大変かと思います。そのうえ「周りに迷惑をかけないように」と考えて、ママたちはストレスをためこみがちです。

どうか無理をしたり、頑張りすぎたりしないようにしてくださいね。

もし余裕があれば、ちょっと外に出て深呼吸したり、体を動かしてみたりしてみるのも良いかもしれません。少しでもママの気持ちが軽くなりますように…。

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■資格・免許
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日本神経言語心理家族療法協会公認家族心理カウンセラー、NLPファミリーセラピー・マスタープラクティショナー、子どものこころのコーチング協会インストラクタ
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産婦人科医

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