AMOMA natural care
赤ちゃんと母乳育児の専門ブランド



ママも満足の
お出かけをしよう

榊沙織
聞き手:榊沙織
ママも満足のお出かけをしよう

取材させていただいた

「ママリボン福岡」谷川智代子さん(写真右)
「清川SALON」長谷川忍さん (写真左)

赤ちゃんとのお出かけはどうしても“赤ちゃんファースト”で、公園や親子施設など決まった場所になってしまいがち。でももっといろいろな場所で、赤ちゃんと一緒に楽しめたら、と思うことはありませんか?そんなお出かけをテーマに、ママとまちをつなぐ活動をする「ママリボン」の谷川さん、赤ちゃん連れにも居心地の良いイタリアン「清川サロン」を営む長谷川忍(しのぶ)さん、AMOMAスタッフ榊(さかき)が本音を語り合います。

「ママリボン福岡」谷川智代子さん
#プロフィール
まちのお店や企業と小さなお子様連れの方々をつなぐ“お店づくり&商品やサービスづくり”を提案。子育て中の方々の声を活かして、親子で行きつけにできるお店やイベントを開催するなど活動中。6歳の女の子の母。
ママリボン福岡 Instagram


イタリアン&カフェ「清川SALON」長谷川忍さん
#プロフィール
  谷川さんと同じ6歳の、男の子の母。“子どもと一緒でも大人が満足できる空間”を作りたいと思い、イタリアン&カフェ「清川サロン」をオープン。キッチンでは家族ぐるみで親交の深い東シェフが料理の腕を振るう。

【清川SALON】 福岡市中央区清川2-6-4 F.garage1F
TEL:092-285-3057
営業時間:11:30〜26:00(L.0 25:00)
ランチタイム11:30〜17:00/ディナータイム18:00〜22:00/バータイム22:00〜26:00
定休日:日曜日、第1・第3月曜日
清川SALON Facebook

※ この記事は、新型コロナウイルス流行前に企画・取材をさせていただきました。この時期に、このテーマで、みなさまに記事をお届けすること、私たちの中でも大きく迷いました。しかしながら、この沈みがちな空気の中だからこそ、少しでも心を和らげていただけたらとの想いから、記事配信を決めました。お出かけについては、国・各地方自治体からの情報を確認の上、安全に最大限ご考慮いただければと思います。

AMOMAの新型コロナウイルスへの対応についてはこちらから


■赤ちゃんもママも楽しみたいという想い

AMOMAスタッフ 榊:

「本日はお時間をいただき、ありがとうございます。
お出かけしたくなる季節になりましたね。でも、赤ちゃんを連れてお出かけってなかなか大変。谷川さんは、親子で行きつけのお店を増やすための活動をされていらっしゃるそうですが、活動をはじめたきっかけを教えてください」

谷川さん:

「6歳になる娘がいるんですが、この子がまだ抱っこ紐にいた頃のこと。独身の頃に行っていたカフェに立ち寄ろうとしたとき、なんだか抵抗を感じてしまったんです。お店や周りの人に迷惑なんじゃないか、赤ちゃん連れてきてどう思われているだろうと感じてしまって。こどもといる時間を楽しく感じる一方、なんとなく自分自身が楽しめない日々を過ごしていましたね。お出かけといえば、行くあてもなく街を歩きながら、授乳室を渡り歩くことが多かったんです。

でもある日、空席がある飲食店の目の前のベンチで、浮かない表情で離乳食を与えているママに出会ったんです。気になって思わず声をかけました。どうしてお店に入らないんですか、と。すると、“何か言われるわけじゃないけど、周りに迷惑なんじゃないかと思うと入りづらくて”とおっしゃいました。その時に、『あぁこの気持ちは私だけじゃなかったんだな』って気づいたんです。

赤ちゃん連れであっても、時には好きなところに行ってみたい。それはすごく当たり前だと思うんです。でもそれができなくて、あてもなく街を歩いているママがたくさんいる。そんなママとお店をつなげることができたら、もっと笑顔を広げられるんじゃないかな、と思いました。

 ママとお店をつなぐ活動を仕事にしようと思った直接のきっかけは、娘が保育園に落ちたこと。働き先と預け先のいずれかが決まってないと働けない、という不条理なしくみを経験しました。では、当時1歳半の娘と一緒に、何かできないだろうかと考え、ママとお店をつなぐイベントを開催してみることにしたんです。赤ちゃん連れに嬉しいサービスや環境を徹底的に考えたうえで、思い切ってお店にイベントを持ちかけてみたんです(笑)」

AMOMAスタッフ 榊:

「お店に飛び込まれたなんて、すごい勇気! でもそれだけなんとかしたいとう気持ちが強かったんですね…!そのお店とのイベントはできたんでしょうか」

谷川さん:

「はい、はじめに飛び込んだのは美容室だったんですが、話を聞くと、出産を機に足が遠のいたり、来店の期間があくようになったお客さまが多くいらっしゃり、対策を考えていたとのこと。

そこで、出産したお客さまとお店の接点をつくるために、古民家のレンタルスペースに赤ちゃんが過ごしやすい環境を整えて、美容師さんをはじめ、ネイリストやセラピストの方に出張してもらうというイベントを開催しました」

AMOMAスタッフ 榊:

「素敵なイベント! お店の人たちの想いとママたちがしたいことが叶ったんですね。どちらにとっても嬉しいことですね」

谷川さん:

「そうなんです。ママとお店をつないで、その想いが伝わることでそのお店が“行きつけ”になるんじゃないかと。そんなお店が増えて、子ども連れの方も過ごしやすいエリアになると、まちが豊かになると思うんです」

■ママも子どもも、いつもと変わらない風景の中に

AMOMAスタッフ 榊:

「みなさんは、ママになってどんなことが変わりました?」

谷川さん:

「私は子どもが生まれる前、ママになったあとの生活のイメージがついていなかったんだと思います。子どもを育てるってこれほど自分の時間がなくなるなんて想像していなくて、特に街を歩いている時には、自分の居場所がないと感じてしまって。今考えるとそこまで悩まなくてよかったかなと思うんですが、急に始まった、子どもとの不慣れな生活でナイーブになり、子育てを重く感じるようになっていましたね

長谷川さん:

「そうですね、生まれてからは自分の時間がなくなりましたね。じゃ、今からご飯に行こうと思ってもすぐに行けないし、寝かしつけた後に映画を観ようと思っても泣いて起きてきたりして。それまでの生活と変わりましたが、気持ちを切り替えて、一緒に楽しめることを考えるようになりました

谷川さん:

「私はしのぶさんのような考えに行きつくまでに、時間がかかったかも。子どもが大きくなるにつれて、ようやく自分らしくできるようになっていきました。活動を通して知り合ったお店の方々や参加して下さるママやこどもたちのおかげで視野が広がり、育児を重く感じることが減っていきました」

AMOMAスタッフ 榊:

「少しのきっかけで、視野が広がるだけで、子どもとの向き合い方も変わりますよね。実際、イベントに参加したママたちの反応はいかがでしたか」

谷川さん:

「ありがたいことに、お手紙やメールをいただくことがあります。『ママリボン』の活動が自己満足にならないように、ママからの声はとても大切にしてるんです。イベントをきっかけに、自分自身を取り戻せましたとか、子連れでお出かけする機会が増えました、という声をいただいたのがほんとうに嬉しくて。次はこういうイベントを開いてほしいなどと生の声が聞けると、続けていてよかったと思えるんです。
子どもだけがメインでなく、ママも満たされるイベントを、と考えているので、気の向くままに過ごしてもらえるといいなと思います。ママという肩書きを少しだけ下ろして、一人の女性として満足してもらえたらと。子どもが一緒でもママ一人でも楽しめる、魅力のあるイベントを届けたいですね」

長谷川さん:

「私自身も、子どもと一緒にリラックスできるお店があればいいなと思っていて、このお店をオープンさせました。子ども連れでも遠慮なく、美味しい食事を大人の空間で味わえるような、そんなお店がいいなと。夜の営業もしていますが、ママに関係なく、いろんな方に来ていただいています。子どもの遊び場も設けているので、子ども連れでもいいんだと安心していただけるし、ママ以外の方にも子どもも受け入れていることが伝わるかなと」

AMOMAスタッフ 榊:

「大人の空間に子どもがいて大丈夫? などと見えない視線にママは不安になりがちですよね。子どもがいるママはこうすべきという暗黙のルールにとらわれてしまって」

谷川さん:

「世の中にはいろんな考えを持った方がいるし、時には心ない言葉をかけられることもあるかもしれません。でも、赤ちゃんのいる風景を当たり前に受け入れてくれる人も思っている以上にたくさん居ます。
活動を通して多くの店舗からの声を聴いてきました。なかには赤ちゃんとのお出かけへの不安を理解し“子どもは泣くものだから気にし過ぎないで”と気遣ってくれたり、“ママ向けにサービスを充実させたい”と工夫しているところも多いんです。だから“行きつけ”となる居場所に出会うためにまずは一歩を踏み出して、お出かけを楽しんでいただけたら、と思います」

AMOMAスタッフ 榊:

「4歳の娘と一緒にいろいろ行くうちに、あそこのお店のお兄さんに会いたいなんて言うようになりました(笑)。子どもにとっても良い刺激になっていると思います。お店の人から声をかけてもらうことで、まちは味方、子どもに優しいところと伝わっているんじゃないかな」

谷川さん:

「お店を利用するうえでは、その空間にいる人がお互いを思いやる気持ちが大切。子連れである、ないにかかわらず“理解し、共存する”ことがキーワードだと思っています。すべての大人には赤ちゃんだった時代があります。目の前にいる困っている子連れのママを“かつての幼い自分と自分の母親”という視点でみてみると声の掛け方が変わるはずなんです。送る視線が温かい、そんなまちになっていくと良いですよね」

AMOMAスタッフ 榊:

「ほんと、そうですね。子連れかそうでないかに関わらず、変わらない風景があるって素晴らしいことですね。今日はありがとうございました!」

私のオフショット

  • AMOMAのハーブティー

    AMOMAのハーブティー

    撮影中に飲んでいただいたのは「たんぽぽコーヒー」。コーヒーのような芳ばしい香りでコーヒー好きの妊婦の方や授乳期ママも我慢せずに楽しめます。

  • シールおばさん

    シールおばさん

    バスや電車の中で泣いている赤ちゃんと困った様子のママを見かけると、さりげなく近寄って話しかけたりキャラクターのシールを渡すことも(笑)。“シールおばさん”の急な登場で、場が和むこともしばしば(笑)。

お話を終えて

子どもと一緒の時間も、自分でいられる時間も大切に。子どもと一緒の時間も、自分でいられる時間も大切に。

子どもと一緒の時間も、自分でいられる時間も大切に。

子どもとの毎日はかけがえのない時間だけど、暮らしが180度変わり「ママになったんだから仕方ない」と諦めることが増えるのも、また事実だと思います。
もちろん今しかない子どもとの日々を目一杯過ごすのも大事。でもそれと同じくらいママが自分でいられる時間も大切にしていいんだよ、とお二人に言っていただいた気がします。
子どもと一緒だからこそ、生まれる新しい出会いにワクワクしながら、肩の力を抜いて子育てを楽しんでいきたいですね。

榊沙織

AMOMA STAFF榊沙織

元おっぱい星人な4歳と1歳の姉弟の母です。陥没乳首&母乳過多で悩み多き授乳期を経験。授乳期のママを支えたい!とAMOMAに入社しました。平日はほぼワンオペでバタバタ…散らかり放題の部屋はとても人には見せられません(笑)。子どもたちを寝かしつけた後のアイスとドラマが日々の活力。全力疾走な毎日を過ごしています。

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