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【助産師監修】産後の骨盤矯正はいつから?骨盤矯正ストレッチや運動方法は?

Apr 28. 2017
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出産を終えたママは、赤ちゃんのお世話が生活の中心となり、自分の身体のことを気にする余裕がない方がほとんどかと思います。しかし産後の骨盤の状態は妊娠前と大きく変わっており適切なケアが大切です。今回は、産後の骨盤矯正についてご紹介します。

産後の骨盤の状態は?


 

リラキシンの作用

出産を終えたママの骨盤は、どのような状態になっているのでしょうか?
女性の身体は妊娠すると、リラキシンという女性ホルモンが分泌されます。リラキシンは筋肉や靭帯を緩め、普段は広がっていない骨盤下部を、赤ちゃんが産道を通りやすいよう広げてくれる作用があります。

スムーズなお産のためにリラキシンの作用は必要なものですが、現代人は車の普及など生活様式の変化により、昔に比べ元々の筋力が弱くなっています。そこにリラキシンの作用が働くことにより、骨盤が緩み過ぎてしまうケースが多いのです。

筋肉の緩み

出産時に赤ちゃんが産道を通ることで、骨盤を支える筋肉(骨盤底筋)が緩み、より骨盤が開きやすい状態になります。とくに産後直後は骨盤がもっとも開いている状態と言えます。

開いた骨盤は本来なら自然に戻っていくはずなのですが、靭帯や結合組織、筋肉の力が弱くなっている現代人は骨盤が元に戻りにくいと言われています。

産後の骨盤をそのままにしておくと…?

産後に緩み、開いた骨盤をそのままにしておくと、スタイルの変化など見た目だけでなく、身体の内部にもさまざまなトラブルを引き起こしやすくなります。

痩せにくくなる

骨盤が開いた状態だと、骨盤周りに贅肉がつきやすくなります。産後元の体重に戻っても、お腹周りに脂肪がつきやすくなったり、下半身太りが気になりやすくなります。

尿もれ

骨盤底筋が緩むことで、尿もれが起こりやすくなります。産前から症状が出て、産後悪化してしまうケースも。

身体の痛み

腰を中心に、身体のいろいろな箇所の痛みが出やすくなります。股関節痛や恥骨痛、仙腸関節痛や腰痛も、骨盤の歪みが原因であることが多いようです。上半身を支えることができなくなり、背骨・肩・首が前に傾いて、頭痛や肩凝りに悩まされることも。

血行不良による症状

骨盤が緩むと内臓が下がり、血行が悪くなります。下半身の冷え、生理痛や生理不順、さらに全身の血流も悪くなるので、母乳の出が悪くなってしまうことも。

産後の骨盤矯正はいつから・方法は?

骨盤矯正の時期

産後の骨盤矯正は、すぐ骨盤ベルトを巻かなくても授乳をすることで産後の身体は自然と元に戻るようになっています。恥骨結合離開気味の場合や3500g以上の大きな赤ちゃんを出産し骨盤に不安定がある場合は産後すぐにベルトを巻く事があります。

必ず医者や助産師の判断で着用をするようにしましょう。一般的には入院中から足首を回したりする産褥体操をして、悪露が褐色になる1か月健診前後、骨盤ベルトなどで矯正をするようにします。

出産後半年以内は骨盤の矯正がしやすい時期となりますのでこの時期に始めることができるとよいでしょう。とはいえ、この時期はママの体力回復と赤ちゃんのお世話が何よりも優先。

出産後半年が過ぎてしまったとしても、骨盤矯正ができないというわけではありませんので安心してくださいね。

骨盤矯正の方法

<骨盤エクササイズ>
産後すぐからできるエクササイズをご紹介します。
片足15秒ずつ3セットを目安に、無理のない範囲で少しずつやっていきましょう。
①両足首を持ち床につけます。
                               
②息を吐きながら片方の足を内側に倒します。
                          
<骨盤矯正グッズでセルフケア>

産後すぐから使える、開いた骨盤を締める骨盤ベルトや、悪露が落ち着いた頃から使用するシェイプアップのためのガードルなど、色々な骨盤矯正グッズが市販されているので赤ちゃん専門店などでチェックしてみましょう。

早く体型を戻したいからといって、きつすぎるサイズのものを選んだり、使用時期を守らなかったりすると、骨盤の歪みを悪化させてしまう恐れがあるので避けること。産院で推奨品を取り扱っている場合もあるので、たずねてみても良いでしょう。

基本は恥骨結合、仙腸関節、大転子(股関節)の3点を結ぶように骨盤ベルトを巻くと骨盤も矯正しやすいです。

<整体や接骨院でプロにお願いする>

自分でベルトを巻いてみてもうまくいかなかったり、身体の不調が続いてしまっている…そんな時は、整体や接骨院などでプロの手に頼ってみては?産後の骨盤矯正をメニューに組み込んでいるところがたくさんあります。


いかがでしたでしょうか。
産後は赤ちゃんのお世話で大変な時期ですが、元気なママでいられるように、無理なく骨盤ケアを行っていけたら良いですね。

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Mayumi Maruyama
Mama writer

2013年生まれの男の子と、2016年生まれの女の子の母です。バタバタの毎日ですが、お父さんに助けられながら、家族4人で楽しく賑やかに暮らしています。お気に入りのカップでハーブティーを飲むのが、心安らぐひとときです。

【監修】浅井 貴子あさい たかこ
助産師

新生児訪問指導歴約20年以上のキャリア を持つ助産師。毎月30件、年間400件近 い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児 の育児のアドバイスや母乳育児指導を実施。

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